撮影日記


2003年10月25日(土) 天気:はれ

重い三脚はのぼりが辛い

紅葉の季節

例年,三段滝周辺における紅葉の見ごろは,11月3日ごろであると判断している。つまりその1週間前である今週末は,紅葉シーズンのはじまりということである。
 今年は,これまであまり撮らなかった,三段滝と二段滝の紅葉を撮ってみようと考えた。理由は単純で,三段滝はどこからアクセスしても,歩く距離が長くなるからである。そのため,ここしばらく,カメラはマミヤユニバーサルプレス,三脚はスリックのザ・プロフェッショナルを持って三段峡を歩き,その重さに慣れることができるようにしてきたのであった。
 なお,来年も三段滝をもう一度撮ってみようと考えている。今度は,夜明けのころには滝に着けるように努力したい。また,4×5判での撮影をしたいものである(笑)。

慣れてしまえば重くない

三脚は,重いほど「いい」に決まっている。と,これまで何度か書いてきたと思う。三脚は,構図を決め,ブレを防ぐために,カメラを固定するための道具だから,動かないことが望ましい。そう考えれば,大きくて重いほど「いい」のは,あたりまえであることは自明である。だから,どんなに丈夫で大きくて高価(笑)であっても,カーボン三脚はよくない。多少小さくて安価(笑)であっても,丈夫で重い方が,三脚としては「よい」ものなのだ。もっとも,将来,体力が衰えてきたら,私もカーボン三脚を使うようになるかもしれないが。
 そう考えて買った三脚が,スリックのザ・プロフェッショナルである。少しでも安く買うために,大阪のある店で買ったのだが,箱に入った状態のこの三脚を持って,新幹線に乗って広島へ帰ってくるのは,少々辛いものがあった。とくに,箱に入った状態では,重いだけではなく,大きくて抱えにくいのである(笑)。
 その後しばらくは,ザ・プロフェッショナルと,それまで使用していたマスターを適当に使い分けていた。マスターは,中型三脚に分類されるものであるが,マミヤプレスを載せるには十分なものである。マミヤプレスの自重がこの三脚にとってほどほどであり,レンズシャッター式のためにショックが少ないことも影響が大きいであろう。しかし,やがて,ザ・プロフェッショナルの重さにも慣れ,逆に,この重さがなければ不安に感じるようになってきたのである。それでも長距離を歩くときには敬遠してきたものではあるが,ようやく,三段峡を10数km程度歩くくらいであれば「慣れ」ることができたようだ。

三段滝には人がいっぱい

今日は,聖湖の樽床ダムから三段滝を通り,猿飛・二段滝までを往復することにした。朝食後,歩きはじめたが,三ツ滝のところで写真を撮っている集団に出会った。「ここにはよく来るんですか?」と聞かれたので「ええ,しょっちゅう」と答えた。このとき,ケーブルレリーズを忘れたことに気がつき,クルマまで取りに戻った(笑)。ふたたび三ツ滝まで来ると,先の集団は撤収するような感じであった。紅葉を求めて,あちこち移動するのであろう。山はほどよく色づきはじめ,天気もよく,水面に映った景色がとくに美しい。そして,歩くとけっこう暑い。
 このあと,餅ノ木の集落までに1人,餅ノ木の集落を過ぎたところで1人とすれ違い,三段滝手前のまる淵のところで,2,3人が休憩しているのを目にした。そして,三段滝まで降りてみると・・・・展望台は人で埋め尽くされていたのであった。そのあと猿飛の渡船に久しぶりに乗ってみるが,1便ほど待たねばならない行列ができている。
 さて,帰路である。三段滝から樽床ダムへは,川を上流へ進むということである。つまり,全体にのぼりが卓越する。それでも全体に急勾配は少ない。しかし,問題となる場所が2つある。1つは,三段滝を越える道。これが非常に急な坂である。ただ,まだこのころには体力に余裕がある。最大の問題は,最後に三ツ滝をあがる坂である。10数kmを歩いた後にこの坂を上がるのは,かなり辛いものがある。とくに,ザ・プロフェッショナルを担いでいるときは。


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