撮影日記


2003年08月28日(木) 天気:雨のち曇

カメラのドイ

破綻の報道

「カメラのドイ」が会社更生法の適用を申請したという報道が流れた。数年前から経営状況が思わしくないことが囁かれていたが,ついに破綻したということのようである。「カメラのドイ」は,広島にも店があり,立ち寄ることも多かった。あまり広い店ではなかったが,新品・中古のカメラ・レンズ,用品類,フィルムなどの在庫がけっこう揃っていたことが,魅力であった。
 しかし,いつしか用品類の在庫が減ってきた。まず,モノクロ関係の用品(印画紙や薬品など)が投売りされはじめたのである。もっともそれに続くように,キタムラの各店舗もモノクロ用品の処分をしていたようすもあるので,これは「カメラのドイ」の経営状況の変化と関係するものではないかもしれない。
 次第に店頭の商品が少なくなり,あるとき突然,さっぱりした店に生まれ変わっていた。そして,カメラ・家電の量販店から,DPE専門店に変化することで建て直しを計っていたのであろう。店頭の商品は,フィルムやアルバムがごく少数と,中古カメラ(ほとんどは「委託」のようだが)だけになっていた。まあそれは「中古カメラ専門店」として考えれば,ウィンドウを見て楽しむには悪くない状況であったが。

いろいろ買ったもの

広島にある「カメラのドイ」紙屋町店では,いくつかのものを買った。とくに思い出深い?ものとしては,次のものがあげられるだろう。

  • ニコンF−801
  • カメラ・写真趣味に深入りしはじめたとき,カラーネガ,カラーポジ,モノクロを使い分けたくなり,ボディが2,3台欲しくなった。いろいろ探して見つけたものは,中古(委託)品の「ニコン F-801」であった。マルチコントロールバックとトキナーのAF24-40mm F2.8レンズ,リモートケーブルのセットになっていた。「レンズはいらない」と店員さんに訴えたのだが,「委託だから無理」ということだった。しかし,翌週訪れると,レンズが別になって並んでいたので,めでたくお迎えすることになった。これが,所有するカメラが増えるきっかけになったことは間違いない。

  • ニコンミニとマミヤU (1998年9月13日の日記を参照)
  • いわゆる「ジャンクあさり」の深みにはまることになったカメラである。その前に,「ピカイチテレ」のジャンク品を復活させるのに成功して,「ジャンクあさり」の道を歩き始めていた。そして,なんとなく欲しくなっていた「ニコンミニ」と「マミヤU」の発掘に成功して,どっぷりと深みにはまることになったのであった。

  • オートドライ (1998年4月11日の日記を参照)
  • 東洋リビングの「ED-170S」という,お買い得モデルである。旧型処分の特価品になっていたのだが,一回り小さい「ED-100S」というモデルとの価格差が15,000円あったので,どちらにしようか迷ったものである。そこで,店員さんに,「一眼レフ5台とレンズ15本,中判1台とレンズ5本を収めたいんですけど,どっちが適当ですか?」と尋ねたところ,「せっかくですから大きい方がいいですよ。どうせ増えるでしょ。」という回答をいただいた。買った直後は,うまく乗せられて高いものを買わされたような気もしたが,今となってはこの選択は間違っていなかったと思っている。

    「ライカオヤジ」の思い出

    しかし,「カメラのドイ」紙屋町店における最大の思い出は,やはり「ライカオヤジ」の撃退である(笑)。詳細は,1997年7月9日の日記を参照していただきたい。要するに,「ライカを持っている」ことを自慢する,昼間から酔っ払っているオヤジを,「お前はハッセルを使ったことがあるのか!」と言って追っ払ったというだけのことである。
     なお,私は,ハッセルをいまだに持っていない(笑)。いつのまにか,「欲しい」という気持ちも失せているのだが・・・。
     ともあれ,お店には,貴重なお客さんを追い払ってしまい,ご迷惑をかけたかもしれない。


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