撮影日記


2003年06月08日(日) 天気:はれ

感度は100くらいが使いやすいのだ

いざ,鎌倉

事情があって(笑),突然,鎌倉を訪れた。鎌倉は,以前にも何度か訪れたことがあったが,今回ははじめて,じっくりと寺社を回ってみようと考えた。結果から言えば,朝イチバンに回りはじめて夕方まで,およそ10の寺社を巡ることができた。大阪や奈良,京都の史跡を巡ると,それが○○天皇や○○皇子などに由来するものが多いが,鎌倉では,そういう名前をあまりみかけない。当然かもしれないが,北条○○に由来するものが多いわけである。お寺の屋根瓦などにも,北条氏の紋がはいっていたりする。
 当然,カメラも持参していた。鎌倉のお寺では,「三脚使用禁止」のところが多いので,手持ちで気軽に記念写真的なものを撮ることしか考えていない。そこで,マミヤ6の登場である。ほかに,ニコンF-801と標準ズームレンズ2本,さらに,マミヤUというコンパクトカメラを用意した。このうち,ニコン用に用意した標準ズームレンズのうち1本と,マミヤUは,試し撮りのような意味もある。
 朝,早いところでは7時くらいから公開がはじまる。そのような時間でも,ちらほらと観光客の姿を見かけた。そして,花の有名なお寺では,最近のAF一眼レフに望遠ズームレンズをつけて,至近距離から花を撮っているような人の姿もあった。三脚の使用が禁止されているためか,みんな手持ちでチャレンジしているが,ちゃんと撮れているのだろうかと余計な心配をするのであった。

さつき晴れ

週間予報は,週末には天気が崩れることを伝えていた。しかし,日に日に,天気が崩れる時期は遅くなり,週明けの火曜日あたりが雨になるという予報に変わっていった。ところで,以前は火曜日と金曜日だけに発表されていた週間予報だが,いつのまにか毎日発表されるようになっている。週末の計画が立てやすくなったというものだ。
 そして,まあ雨が降らなければいいや,と思っていた今日,あまりすっきりとはしないものの,まあそれなりに晴れになってくれた。ところで,5月初旬のゴールデンウィークのころに天気がよいと,テレビなどで次のような発言がよく聞かれるだろう。
 「今日は見事なさつき晴れの行楽日和でしたね。」
 5月の晴れの日だから「さつき晴れ」という意味なのだろう。しかし,本来は梅雨の時期にときどき見られる晴れの日を指す言葉である。むしろ,今日のような日の方が「さつき晴れ」と言えるのである。5月だから「さつき晴れ」という表現は,はっきり言って誤りであるが,すでにマスコミを通じて定着してしまった表現であるから,いまさら改めることは難しいだろう(「ウェブページ」全体の意味で「ホームページ」あるいはそれを勝手に略して「HP」などとする,やはり誤った表現も,いつのまにか定着してしまっている)。

たまにはカラーネガフィルムを使ってみたい

今回,マミヤ6で使おうと用意したフィルムはコダックのカラーネガフィルムである(PORTRA 160 NC)。160という感度が微妙である。ところで,私のマミヤ6のシャッター速度は,1/300秒までしかない。それなりに初夏の日差しがあるために,絞りはほとんど11から16くらいを使うことになった。レンズシャッターカメラを使うとき,とくにクラシックカメラと呼ばれる部類に入るカメラを使うとき,レンズの開放F値があまり明るくないのでついつい高感度フィルムを使いたくなる人もあるかもしれないが,早いシャッター速度が使えないので,感度400のフィルムは,高感度すぎて使えないことになってしまう。
 今回,カラーネガフィルムを用意したのは,反射光式の小型露出計で気軽に撮りたかったという気分の問題もあった。一般に,カラーネガフィルムは,カラーポジフィルムにくらべて,ラチチュードが広いために,露出はさほどシビアに考えなくてもよいという意見もある。しかし,カラーネガフィルムであっても,きちんと露出をあわせることで,はじめて最高の結果が得られるのである。でも,やはり,少しお気軽な気分で使ってしまうのであった(笑)。結局,F11,1/300秒くらいでいろいろと撮ってみたのであった。
 一方,ニコンF-801には,高感度カラーネガフィルムである「PORTRA 400 VC」を装填していた。こちらは,シャッター速度が1/8000秒まで得られるので,昼間に高感度フィルムを使っても,あまり支障はなかったりする。鎌倉で,最後に東慶寺に寄ったが,その日陰になった崖に,「イワタバコ」と呼ばれる小さな花がたくさん咲いていた。三脚もマクロレンズも持っていないので(三脚は使用禁止のようだし),標準ズームレンズのマクロ機能のレベルで手持ち撮影を試みたが,こういう場面ではやはり感度400というのがありがたいと感じるのであった。


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