撮影日記


2003年01月05日(日) 天気:くもり

撮り初め(4)

大きなお店はおもしろい

この年末年始は,「マミヤプレスを使う!」と気合を入れて臨んだわけだが,マミヤプレスで消費したフィルムは,わずか1本だけだった。その一方で,モノクロフィルムは予定外に2本を消費していた。
 この2本のモノクロフィルムは,急遽購入したものである。年末に梅田のヨドバシカメラを初めて訪れてみた。フィルム売り場を見ると,8mmムービーのコダクロームやエクタクロームが置いてある。在庫の品種が非常に豊富であるという印象を受けた。さらには,見たことのないハンガリー製のモノクロフィルムさえ置いてある。これを見て無性にモノクロで撮影がしたくなったのだった。広島市内にも,このように多種多様の在庫のある店があれば,おもしろいのだが・・・。
 モノクロフィルムとして,最近のお気に入りは,イルフォードHP5である。粒子は確かに粗いが,全体にメリハリのきいた感じがするところがおもしろい。ただ,この日の気分は,どちらかというと微粒子だった。そこで,100DELTAを買うことにした。

撮り納め

100DELTAをF-301に装填し,実家の周囲でも記録的に撮って,これを「撮り納め」にしおこうかなと外に出た。すると,近所の飼いイヌがこちらをじっと見ている。おや?遊んでほしいのかな?ということで,このイヌに,撮り納めのモデル(笑)を務めてもらうことにした。
 このとき,実家に持って帰っていたレンズは,28mm,35mm,50mm,135mmの4本だけ。私はこれまで,いわゆるペット写真など撮ったことがない。しかも,よその家のペットである。だから,できるだけ近づいて撮ってやることにした。それで,選んだレンズはAi NIKKOR 35mm F2S,絞りはF5.6前後。F-301にはプレビューがないので,被写界深度など確認できない。つながれているとはいえ,動き回る被写体なので,被写界深度なんて,いちいち確認していられない。適当に,カンで絞りを選択していった。
 じっくり構えて撮ろうと思うと,プレビューがないなど少し物足りないF-301だが,このように動く被写体を撮るには,実に手ごろな機種であると感じた。ワインダー内蔵機としては小型軽量で,手持ちのマニュアルフォーカスレンズが使いやすいボディである。

焼き初め

年末年始に撮影したモノクロフィルムは,年が明けて広島に戻ってきて,すぐに現像をした。そして,翌日は久しぶりに引き伸ばし機を取り出して,プリントをした。現像液につけた印画紙から浮かび上がる像・・・・やはり,こういう作業は楽しいものである。RCペーパーを使っている,こうやってお気軽に楽しめるんだろうけど。イヌの写真,そして,初詣の写真など,キャビネ判で20カット近くを焼いた。
 最後に,イヌの写真は2点ほどを四つ切に伸ばしてみた。以前は,ちょっと伸ばしてみるときには,六つ切サイズにしていた。それは,100円ショップで売られているA4サイズのクリアファイルに収めるのにちょうどよいことが理由の1つ。そして,もう1つ,A4サイズくらいの大きさだから,フラットベッドスキャナで読みこめるという理由がある。最近になって,100円ショップのクリアファイルもB4判対応のものが増えてきたことから,四つ切に焼くようになった。
 写真は,四つ切くらいが,大きすぎず,小さすぎず,手ごろかもしれない。

・・・後日,四つ切に焼いたイヌの写真は,私の実家を通じて,その飼い主さんに差し上げました。喜んでくださったようで,楽しい焼き初めになったのでありました。


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