撮影日記


2002年12月01日(日) 天気:小雨模様

やっぱり出張カメラはコンパクトなものがよい

寝台列車はやっぱりいいねえ

突然,この週末に東京への出張が入った。11月30日の朝に,都下のある大学に行かねばならぬことになったのである。すなおに前日午後の^「のぞみ」で行って宿泊する予定だったが,どうしても金曜日中に片づけたい仕事があったので,「あさかぜ」に乗ることにした。これなら,広島発が20時なので,なんとか片づけられそうであった。また,朝7時半ころに着くのは,むしろ早すぎるくらいである。
 久しぶりに乗る寝台車は,もうすっかり乗り飽きた感もある24系寝台客車。B寝台にしか乗ったことがないが,「あさかぜ」にはシャワーがついているのがうれしい。1回310円で,お湯は6分間しか出ないが,列車でお風呂に入った気になれるのは,貴重である。こういう設備は,ほかの列車にもどんどん増やしてもらえるとありがたいのだが(ほかには,「トワイライトエクスプレス」でしか,列車のシャワーを利用したことがない・・・)。
 ただ,「あさかぜ」(東京行き)は,いわゆる車内販売がないのがつらい。飲み物や食べ物など,あらかじめ用意して乗る必要がある。まあ,その方が安くつくのでいいのだが。車内に,飲み物の自動販売機があるが,ボタンの多くに「ビール」や「水割り」が割り当てられているところは,この列車のおもな客層を物語っているようだ。

コンパクトカメラは気兼ねなく撮れる

東京駅に7時半ころに着くものだから,目的地の大学についてもまだ時間がありすぎる。その駅前の広場で「関係ない椅子」(^^;のネタが撮れそうだったので,さっそくカメラを出して時間つぶしをはじめた。今日は,荷物を少なくするために,コンパクトカメラ1台だけである。「ニコン AF600」通称「ニコンミニ」。28mm広角レンズ搭載のコンパクトカメラである。特長は,とにかくコンパクトであること。レンズはまあまあ悪くないのだが,シャッターのタイムラグが異常に長いことが問題点である。本当なら一眼レフを持ってきたいところだったのだが,今日はこれで正解だったかな。
 一眼レフのように気合をいれることもなく,気になるものに気の向くままカメラを向けてシャッターを切る。たまにはこういう気楽な撮り方もいいものだ。
 やはり,撮影が主目的ではないときには,こういうカメラがいいのかもしれない。信頼のおけるコンパクトカメラだ。けっして,高級機である必要もないだろう。

合理化は味気ない

帰りは,東京発23:00の寝台急行「銀河」に乗ることにした(大阪でついでに途中下車をするため)。これも,24系寝台客車。車内設備は「あさかぜ」よりもさらになにもない。シャワーもなければ自動販売機もない。東京発23:00で大阪着が7:18だから,ほとんど「寝るだけ」とも言えるが,あまりにあっさりしすぎていて,ちょっと味気ない。
 大阪市内での移動には,地下鉄・バスの1日乗車券を利用した。あちこちに買い物などにいきたかったためである。大阪市内には「赤バス」という超小型のノンステップバスが運転されている。けっこう狭い路地にも入り込んでうろうろ走り回っているが,これもうまく使えばなかなかに便利である。乗ったときにはほかに乗客がいなかったが,それでも走っていることの安心感のようなものも大きい。
 さて,大阪から広島へ戻るには,すなおに700系ひかり(レールスターではない)の自由席に乗った。さすがに新幹線は速い。車内販売もあって,なんとなく安心できたものである。
 コンパクトカメラによる撮影は,一眼レフによる撮影よりも味気ないと言える。が,それぞれがもつ独自の「よさ」というものもあるということだろう。


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