撮影日記


2002年11月01日(金) 天気:くもり

カメラの中は調べないのかい?

旅にはどんなカメラがいい?

所用あって,久しぶりに飛行機に乗って出かけることになった。撮影を目的にでかけるわけではないのだが,ついつい持っていくカメラをいろいろと考えてしまう。「小型のバッグ1つ」はすぐに決まったが,いろいろと詰めこんだり出したりを繰り返す。
 まず,35mm一眼レフはぜひとも持っておきたい。そして,広角,標準,望遠,マクロ的なものを一通りそろえたいと考えた。さらに,中判カメラも用意したい。できれば三脚も用意したい。
 三脚は,ケンコーの「ハイパーローアングル三脚」を持っていきたかったが,やはりコンパクトさを最優先して,スリックの「プロミニ」にした。三脚がローアングルなので,ウエストレベルファインダーの使えるカメラが都合よい。そこで,35mm一眼レフは「ニコンF3」を選んだ。また,中判カメラは,ウエストレベルが使え,さらに小型バッグへの収まりのよい,「ローライフレックス」を持っていくことにした。ニコン用交換レンズとしてはズームレンズを選ぶことにする。35-70mmクラスが寄れるしコンパクトでいいのだが,広角側を十分にカバーする,AF Zoom-NIKKOR 24-50mm F3.3-4.5Sを選んだ。望遠ズームは AF Zoom-NIKKOR ED70-300mm F4-5.6Dしかもっていないので,これで決定。さらにマクロレンズの代用として,Ai NIKKOR 50mm F1.4とクローズアップレンズを用意することにした。
 これで,いよいよ出発である。

搭乗手続きは面倒くさい

飛行機を利用するときにいつも感じることだが,搭乗手続きが面倒くさい。ひたすら待機させられるという印象である。そのため,カメラバッグは機内持ちこみにすることにした。待ち時間のヒマつぶしに使えるかもしれない,という単純な発想であるが。
 ただ,そうすると,手荷物の検査を受ける必要がある。いわゆるハイジャック防止のために,必要な措置なのだろう。
 手荷物の検査には,X線で大きな金属類を隠していないかなどについて調べるようである。その装置には,感度1600のフィルムでも大丈夫,ということが記載されている。今回用意したフィルムは,「E100VS」と「Ektachrome DYNA EX」なのだが,やはり不安もある。そこで,このバッグについては「開封検査」してもらうことにした。ところが,これがけっこう念入りに調べられて,時間がかかるのである。

さすがにそこまでは・・・・・

X線による検査では,刃物や銃のような,「大型の金属」の有無を調べているようである。だから,開封検査でも,少しみればそういうものの有無はすぐにわかりそうなものである。しかし,実際には細かく調べられる。レンズの前後キャップや,ボディキャップまではずして,中を見るのである。いったい,なにを確認しているのだろうか?レンズキャップやボディキャップまではずして見るからには,そこに隠せるようなものの有無を調べているのだろうか。それはなにを想定しているのだろうか?
 さて,そのように厳重に思われる検査ではあるが,見ていない場所もある。それは,カメラの裏ふたを開けていないことである。本来そこにはフィルムが入っているはずであり,それを開けることは,フィルムをダメにすることである。この空間に隠せるものであれば,こっそり機内に持ち込むことが可能というわけだ。
 もし,その空間を利用して危険物を機内に持ちこみ事件が発生するようなことが起きれば,検査のときには裏ふたを開くことも要求されるようになるだろう。そうなると,危険を覚悟でX線装置を通すか,フィルムを使い切った状態で搭乗手続きをする必要が生じることになりかねない。
 やはり,旅は鉄道がいい。


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