撮影日記


2002年09月23日(月) 天気:曇ときどき晴

続々・コンパクトな三脚を求めて

○○用品はアイデア商品?

「ケンコー」というブランドに対して,個人的に抱いているイメージは,決してよいものではない。関係者の方には申し訳ないが,「安かろう,悪かろう」のイメージである。とはいいながら,フィルタなど,とくに抵抗もなく,「ケンコー」ブランドのものを選んでいる。
 「写真映像用品総合カタログ」(以前は「写真用品ショー」と呼んでいた時期もあったなぁ・・・)というものがある。「日本カメラショー」と並行して開催される「フォトエキスポ」出展者の商品カタログ集である。このカタログは,眺めていてけっこう楽しめる。ときどき,「ほう,こんなものが・・・・」というものを見つけて,「にやり」と笑ってしまうこともあるだろう。なんというか,「写真用品」は,いわゆる「アイデア商品」(個人的には,「発想はいいが,品質や実用面で怪しさを感じる商品」であると感じている)に通じるノリをもったものが含まれていると感じる。いや,カー用品ショップへ行っても,似たような雰囲気がある。「○○用品」と呼ばれるものには,共通して,そういう性格が含まれるのかもしれない。

ケンコーはアイデア商品の宝庫?

ブランドイメージ的には,あまりよいものを抱くことができない「ケンコー」ではあるが,「ケンコー」の商品には,「ほう♪」と思ってしまうものが,多く含まれているように感じる。
 以前,ある観光地の寺の境内に「三脚禁止。一脚もダメ。」という掲示がされているのを見たことがある。「じゃあ,二脚ってのがあったらどうなるんだろ?(まぁ,そんなものはないだろう)」とそのときは思ったものだが,後に「ケンコー」から「二脚」が発売されていることを知ってしまった(三脚よりは場所をとらず,一脚よりは安定する,という説明がされている)。もし,その寺で,この「二脚」を使った方があれば,その結果を教えていただきたい。
 「ミラージュフィルタ」(1つの被写体がたくさん重なるような効果を与えるフィルタ)などの特殊効果フィルタや,「フィッシュアイコンバージョンレンズ」なども,「アイデア商品」的なものということができると思う。

ハイパーローアングル三脚はアイデア商品?

「ハイパーローアングル三脚」も,関心をもって見てみると,「ほう♪」と感心してしまう商品であることは間違いないと思う。他に類を見ないしくみと用途を,みごとに作り出したものであると,評価したいと思う。
 ところで,私にとっての最大の三脚として「ザ・プロフェッショナル」を選択したとき,スリックの担当の方からいろいろなアドバイスをいただき,たいへんありがたかった。今回,「小さくてしっかりした三脚」を選ぶにあたって,ふたたびスリックの担当の方から貴重なアドバイスをいただいた。その結果として,スリックの「ローアングルエキスパート」の購入を考えたが,たまたまケンコーの「ハイパーローアングル三脚」を安く買える機会があったので,これを購入したわけである。
 これらは基本的に同じ三脚であると思っていたが,スリックの担当の方の説明によれば,「ケンコーのハイパーローアングル三脚の基本的なしくみは受け継いだが,スリックの基準に合致するようにいろいろなところで改良をしたものが,ローアングルエキスパートである」とのことである。
 ケンコーの商品は,基本的に「アイデア商品」なのだろうか・・・・。ともあれ,「ハイパーローアングル三脚」には,満足しています。


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