撮影日記


2002年09月21日(土) 天気:晴ときどき曇

コンパクトな三脚を求めて

大きいことはいいことだ

三脚は,フレーミングを確定し,ブレをなくすために使うものである。したがって,大きく重いほど,いいに決まってる。自分の体力と財布が許す限り,もっとも大きく,もっとも重い三脚を買うべきである。なお,三脚は,撮影場所に運ぶことができなければ意味がないので,「体力」という要素は重要である。体力に自信がなければ,小型三脚やカーボン三脚という選択肢も魅力的である。
 私は最初,スリックの「マスター」という三脚を使っていた。これはメーカーでは中型三脚として分類されている,シンプルな三脚である。1本パン棒で雲台を動かし,カメラをいろいろな向きにできることから,報道分野を中心に人気が高い,とされている。私の「マスター」はその雲台が故障したため,同じような感覚で使える,自由雲台に載せ替えている。
 その後,自分にとっての最大の三脚を求めて,いろいろ検討した結果,スリックの「ザ・プロフェッショナル」を購入した。これくらいの大きさ,重さがあれば,かなり安心して撮ることができるし,今のところ,十分に持ち運ぶことができる体力は残っている。

両手を自由にしたいとき

あなたは,三脚をどうやって運んでいるだろうか?ケースに入れて肩からかけたり,片方の肩にかついでいたりする人が多いのではないだろうか。私も,「マスター」はケースに入れて,「ザ・プロフェッショナル」は肩にかついで運ぶことが多い。普通に歩ける道であれば,それで十分である。
 しかし,道がないところなど,荷物は全部背負っておかねば通ることが困難なケースもある。そういうとき,カメラバッグはリュック型のものを使い,三脚をそれに結わえるということも多いだろう。ただ,やぶのようなところだと,それでは三脚がひっかかりやすく,非常に歩きにくいことがある。そこで,リュックの中にすっぽり入るような三脚を探してみることにした。

小型三脚も意外と長い

私が使っているリュックの横幅は,30cm足らずである。したがって,雲台を外してでも,縮長が30cm未満の三脚でなければ都合が悪い。すでに小型三脚は「グッドマン・ハンディ2」と「プロミニ」を持っていたが,「グッドマン・ハンディ2」は意外と長く40cm近くある。一方「プロミニ」は,十分に小さいが,小さすぎて野外での使い勝手や,安定性に不安が残る。上の画像でわかるように,「ハイパーローアングル三脚」の雲台をはずすと,ちょうどリュックに収まるのである。「ザ・プロフェッショナル」や「マスター」は,入るはずもない。
 カタログをいろいろと調べてみたが,小型をウリにする三脚でも,結局は伸ばしたときにある程度の高さを得ることを想定しているため,縮長が意外と長い。それでいて軽量化は考えているので,非常に華奢に見える。
 スリックの「ローアングルエキスパート」は,ケンコーの「ハイパーローアングル三脚」を改良したものという。結局,縮長が十分に短く,そこそこの安定性が期待できる三脚は,選択肢があまりないということのようだ。


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