撮影日記


2002年09月15日(日) 天気:曇一時雨

続々・
コンパクトな中判カメラを求めて

「GA645」は,結局,自分が使う目的には中途半端な性格であることがはっきりして,熱は冷めてしまった。一方,「GS645S」は,目的にかなり合致していると言える。しかし,お店で相談してみると,「GS645S」は,それなりに古い機種になっており,状態のよいものはなかなか出てこないことや,「GA645」より高値になることもあることなどを聞かされた。だから,「マミヤ7はどうだ?」「マキナも考えてみれば?」などとアオリされそうになったが,メカニカル制御カメラで故障しにくいことを考えると,「マミヤ6」はどうも自分の使用目的に非常によくあっているカメラであることがわかってきたのである。ちなみに,ここでいう「マミヤ6」は,レンズ交換ができる「ニューマミヤ6」のシリーズではなく,蛇腹式スプリングカメラの「マミヤ6」のシリーズである。今さら,言うまでもないとは思うが。

奥三段峡で,「マミヤ6」を使って撮影したポジを四つ切に焼いてもらった。たしかに周辺の描写など少しあやしいところもあるが,3枚玉特有のクリアですなおな印象で,中判ならではの無理のない画像が得られたものと感じた。素晴らしい描写ではないが,実用上大きな問題はない。「GS645S」も無理に探すことはやめ,もしもよい商品にめぐり合えたら改めて購入を検討しよう,というくらいの考えに改めた。

一方,コンパクトな中判カメラとセットで使いたい,コンパクトな三脚も検討を続けていた。「プロミニ」は,私が使う小型リュックにすっぽり収まるので都合がよいが,あまりにも地上高が得られない。適当な岩などがあれば,それをテーブルにして撮ることもできるが,いつもそういう条件が得られるとは限らない。「グッドマン・ハンディ2」は,使うときのサイズ面では問題ないが,縮長が思ったほど小さくなく,リュックに収納することは無理である。

収納時には「プロミニ」並みに小さくて,「グッドマン・ハンディ2」並みに重量が1kgくらいの,そんな小さくてしっかりした三脚はないものかと調べてみた。そんなとき,スリックの担当者の方に,「ローアングルエキスパート」を薦められた。なるほど,縮長約30cm,重量約1kg,地上高約40cmで,サイズ的,重量的に,今,求めてい理想的な三脚に近いものがある。

いつもお世話になっているカメラ店で相談してみると,スリック「ローアングルエキスパート」とよく似た,ケンコーから発売されている「ハイパーローアングル三脚」(OEM品?)をかなり安く売ってもらえることになった(どうも,その店では全然売れる気配がなく,もてあましていたらしい)。買って帰ってみると,これがなかなかしっかりした三脚である。もしかしたら,標準レンズくらいであれば,「マミヤユニバーサルプレス」も乗せられるのではないだろうか?近々,この組み合わせの使用も試してみる必要がある。これが十分に用をなせば,無理に,コンパクトな中判カメラを探す必要もなくなるかもしれない。

ただ,ケンコー「ハイパーローアングル三脚」の操作は,非常にややこしい。また,雲台は使い勝手があまりよくなさそうなので,適当な自由雲台に乗せ替えてもいいかもしれないと考えている。


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