撮影日記


2002年08月13日(火) 天気:はれ

古本屋さん,大好き!

お盆休みを利用して,大阪・梅田で「マミヤプレスファンクラブ」のオフ会に参加した。こういうときの話のネタとしては,やはりカメラの話題と,写真の話題ということになる。参加者がそれぞれの写真を持ち寄って,互いに見合うことで,自分が撮る写真への刺激も得られるだろう。一方,より自分が表現したいものに適した機材についての情報も,得られると都合がよい。というのは名目であり,単にカメラそのものも好きだったりするので,中古カメラ屋を巡りながら,あれこれ話をしあうのも,楽しいものである。もっとも,お盆の期間ということもあり,店を閉めているところも少なくなかった。

「マミヤプレスファンクラブ」のオフ会は,昼食後に散会となった。私は,帰り道に,日本橋に寄ってみた(こういうとき,大阪地下鉄の一日乗車券は便利だよ)。日本橋では,トキワカメラをよく覗く。ここでは,購入をほとんどあきらめていた,105mm径のPLフィルターの中古品をみつけたこともあり(メーカー希望小売価格は5万円ほどであるが,その1/6以下の価格で購入できた),個人的に「要チェック」と考えているお店である。

しかし,トキワカメラもお盆休みに入っていた。この数軒隣に,古本屋さんがある。ここには,古いカメラ雑誌などがよく出てくるので,やはり個人的に「要チェック」のお店である。

私は,過去に日本国内で流通していたカメラについての,資料が集まれば,と考えている。たとえば,「日本カメラショー」の総合カタログは,途中,抜けている年もあるが,1968年から2002年までを揃えることができた。また,1950年代については,数冊の「アサヒカメラ年鑑」や「アサヒカメラ」で,だいたいはカバーできたと考えている。ということで,1960年代前半(ここがいろいろと動きがあって,もっともおもしろいはずなのだ)の資料がない。このあたりの「アサヒカメラ」などが何冊か手に入らないものかと,店に入ってみた。

店には多数のカメラ雑誌が積み上げられている。しかし,期待していた1960年代前半のものは見つけられなかったが,1938年の「アサヒカメラ」があることに気がついた。とりあえず,1つ買ってみる。各種カメラの広告や,中古カメラ販売の広告などが目立つ。ちょうど,「ローライフレックスオートマット」が新製品として話題になっていたようで,この販売広告がいくつも見ることができた。定価として,720円という価格がつけられている。「アサヒカメラ」の価格が80銭なので,「アサヒカメラ」の900倍ということになる。現在の「アサヒカメラ」をおよそ1000円と考えれば,その900倍というと90万円・・・・。当時の,もっと一般的な物価や収入などと比較しなければ意味がないかもしれないが,やはりカメラは現在にくらべて高価なものだったのだろう。また,それによって,当時,写真とはかなり贅沢な趣味であったことを窺い知ることもできるだろう。ちなみに,私は「ローライフレックスオートマット」を$125で購入している(送料等別)。


← 前のページ もくじ 次のページ →