撮影日記


2002年07月20日(土) 天気:曇

スクエアな日々のはじまり

友人が開設しているweb上の掲示板で,35mm判スクエアフォーマットのカメラのことが話題にあがってきた。35mm判スクエアフォーマットというと,24mm×24mmの画面サイズになる。かつて,東ドイツのタクソナなど,そういうフォーマットを採用していたレンズシャッター式カメラは存在していた。しかし,最近のフォーカルプレンシャッターを採用した一眼レフでは,24mm×24mmのフォーマットをもったカメラは,一般には発売されていない。
 一方で,数は少ないが,ハーフサイズを採用した一眼レフは存在していた。また,最近の廉価機種では,擬似パノラマフォーマットを採用しているものもある。そのあたりが,話の発端だったようなきはするが,そんなことはどうでもいい。
 ともあれ,なんとなくスクエアフォーマットな35mm一眼レフがあると,おもしろいかもしれないという気になってきた。手元を調べてみると,「ニコンEM」に身近な材料を使えば簡単に正方形のマスクができることがわかったので,早速「改造」(というほどのことでもないが・・・)をおこない,少しずつ試し撮りをしている。

スクエアフォーマットといえば,いわゆる6×6判がポピュラーだろう。6×6判といえば,二眼レフである。また,一眼レフも多くの機種が存在している。
 私は,二眼レフが好きである。それは,スクエアフォーマットの独自の構図が楽しめることもあるが,中判カメラとしては小型軽量であることや,ウエストレベルファインダーの撮りやすさの方が,大きな要素であると感じており,ローライフレックス(1940年代後半のモデル)を愛用している。
 一方,6×6判でも,一眼レフタイプのカメラは,大きく重い。ところが,かつて,非常に小型軽量の6×6判一眼レフが存在していた。それが,第二次世界大戦前のドイツで製造された,「ピロート6」およびその改良型の「ピロート・スーパー」である。ミラーをシャッターとする簡素な機構であるが,それだけに故障が少ないと言われている。この週末は,「ローライフレックス」,「ピロート・スーパー」,そして,改造した「ニコンEM」でいろいろと撮ってみよう。
 まさに,スクエアな週末となりそうである。

ところで,「ニコンEM」に正方形マスクをした場合,画面サイズは35mmフルサイズよりも小さくなり,ウエストレベルファインダーでもない。また,古の非ライカ判サイズを採用したカメラのように,同じ長さのフィルムでよりたくさんのコマ数が撮影できるわけでもない。ちょっと考えただけでは,なにもメリットがないように思われる。しばらく使ってみて,どんな絵づくりに活かせるか,じっくりと考えてみたいものである。


← 前のページ もくじ 次のページ →