撮影日記


2002年05月25日(土) 天気:晴

ウラオモテ

最近,ふたたび,いわゆる「ロシアレンズ」に興味を持つようになった。M42マウントのものなら,新品が非常に安価に入手できるからであるこのようなレンズで遊ぶときの問題は,ボディになにを使うか,ということであろう。
  いわゆるロシアレンズを使うのだから,いわゆるロシアカメラボディを使うべし,という考えもあるだろう。しかし,私が所有しているM42マウントのカメラボディは,ゼニットEだけである。これは重いがコンパクトなボディでそれなりに使って楽しいカメラであるが,残念なことに内蔵露出計が調子良くない。
 だからといって,プラクチカやペンタックスをわざわざ買ってくるというのも,おもしろくない。
 そこで,たまたまM42マウント用アダプタを入手していた,マミヤZEシリーズで使ってみることにした。

マミヤZEシリーズは,絞り優先AE専用の「ZE」と,マニュアル露出モードをもった「ZE−2」の2台を所有している。たまたま使う機会のあった標準ズームレンズ(MAMIYA-SEKOR ZOOM E 35-70mm F3.5-4.5)が,なかなかにシャープな写りを示してくれたので,ふだん持ち歩くカメラとして使えないものかと,入手したものである。ところで,「ZE−2」は絞り優先AEとマニュアル露出が可能であるが,マニュアル露出のときには露出計が表示されない (-_-; という不愉快な仕様のため,入手後も結局,使っていなかった。
 今回,入手したロシアレンズを使うにあたって,この「ZE−2」を使ってみることにした。しかし,どうも,ピントが合わない。ファインダースクリーンに写る像も,すっきりしない。マット面であわせるピントと,スプリットイメージであわせるピントが恐ろしいくらい食い違っている。無限遠が出ていない。
 ミラーがずれているのか?などと考えてみるが,どうにも解決しない。このとき,スプリットイメージの周囲のマイクロプリズムの縁が,2重にぼやけていることに気がついた。まさか!と思ってファインダースクリーンをはずしてみると,それは見事に裏と表が逆になっていた。
 ファインダースクリーンの裏と表を入れ替えれば,すっきりとしたファインダーが蘇ったのである。なお,ファインダースクリーンをはずすためには,マウントおよび連動電気接点をはずす必要がある。


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