撮影日記


2001年08月09日(木) 天気:朝にちょっとだけ雨

そして可部線

恐羅漢方面から,田代出合へ来る林道は,さらに餅ノ木へと続いている。しかし,田代出合と餅ノ木の間は,一般車両通行禁止扱いだ。だから,ここまでクルマで来て,峡谷へ入る人もあるようだ。
 ともあれ,ここ,田代出合は,三段峡への入り口の1つである。そこには左のように,遊歩道の一部が3月の芸予地震の影響で通行できなくなっていることを示す案内図がたてかけてあった。なお,この看板によると,通行禁止期間は,2001年7月31日までだったとのことである。8月に入って最初の土曜日,通行はできるようになっていたが,この看板はそのまま立てられていた。

葭が原のレストハウスでおやつ用に買った栃餅を食べながら,たっぷりと休養をとった。もっとゆっくりしたいのだが,足を痛めたので,JR三段峡駅まで何時間で歩けるかわからない。17:21発の列車に余裕で間に合うよう,14:30を過ぎたころに,ここを出発した。

帰路は,田代川・柴木川に沿って山を降りていくわけだから,全体に下り坂が優勢である。下り坂でとくに痛みを感じるので,状況としては不利だ。それでも,猿飛のあたりまではわりとなだらかで,楽に歩くことができた。また,このあたりは,通る人も少ない。
 往路で難関だった,猿飛の渡し船の乗り場付近の急坂は,下りとしては辛かった。こういう部分と,スムースに歩ける部分では,歩く速さが数倍違うといってもよかっただろう。
 帰路も,写真を撮りながらなので,ほどほどに休憩をはさむことはできた。しかし,やはり葭が原から黒淵あたりの区間は,景色が比較的単調だ。右のような休憩所がなければ,休憩する気にもならない。しかし,こういうところにはトイレも併設されており,臭く,ハエなども多くて,結局ゆっくりとは休めない。
 そして,黒淵を見下ろすピークまで,あまり休憩らしい休憩はできなかった。そのために,思ったよりも早いペースで戻ることができそうだった。往路が,いかに時間を食いながらゆっくりとすすんでいたか,ということだろう。

このペースなら,16時過ぎには着くだろう,そうすれば列車の発車まで1時間以上あるから,駅前のホテルの温泉を利用するのも悪くなさそうだ,と考えた。しかし,赤滝まで戻ってきて,そこの冷気を楽しんでいるとき,それまで曇りがちだった空が急に晴れ,赤滝に強い光が当たった。
 美しい・・・・・
 写真を撮ろうとすると,また曇ってしまった。しかし,雲は動いているので,ふたたび光がさしこむのをじっと待つことにした。その結果,三段峡駅に着いたときには,16時40分を過ぎていた。

駅にはもう列車が待っていた。そこで,早々に乗りこんで休憩することにした。
 最近は,この種の一般型ディーゼルカーも冷房化されており,夏でも快適である。しかし,窓を開けて風をいっぱいにあびて,という楽しみはやりにくくなった。また,この車両には,後から冷房装置を追加されているので,車内に冷房関係の機器が飛び出しており,網棚の上に荷物が載せにくくなっている(下右画像参照)。
 ともあれ,こうして1日,峡谷を楽しむことができて,満足である。ひとつ気がかりなのは,車内が思ったよりも混んでいないことである。。。。。(おしまい)

(画像は,すべて,ディジタルカメラ「OLYMPUS C-960ZOOM」による)


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