撮影日記


1999年11月08日(月) 天気:はれのちあめ

世間は写真ブーム

最近,東京への出張が続いた。とくに,日帰り出張の場合,「あさかぜ」で行き,新幹線で戻ることが多い。1日をフルに使えるのがメリットだ。午前中,空いている時間に,カメラ屋などに寄る時間をつくることができる。
 ただ,いつもいつも「あさかぜ」では,ちょっと飽きる。そこで,今回は,はじめて「バス」に乗ることにした。夜行の高速バス「ニューブリーズ号」である。広島バスセンターを19:18に発車し,東京駅八重洲口に7:00に到着の予定である。
 出発前,長旅に備えて,食べ物を求めてコンビニに立ち寄った。コンビニの入り口には,雑誌コーナーがある。そこに,こんな見出しの表紙があった。

「カメラが上手くなるヒント,教えます。」
   あなたにしか写せない,写真を撮ろう!

「写真が上手く」じゃなくって「カメラが上手く」ってどういうこと?というツッコミンは,こっちにおいとくとして。
 パンや飲み物とともに,この雑誌をカゴに放りこんで買った。そして,バスに乗り込んで,この雑誌を開こうとしたら,それは「an・an」であった。
 普通の写真・カメラ雑誌とは,読者層がまったく異なるせいか,記事の切り口が非常に新鮮である。また,記事に登場する,撮影者やモデルが着ているものの値段が,丁寧に記載されているあたりは,やはり「an・an」と言ったところだろうか。それにしても,サンダーも,チョートクも,そしてサカザキも出てこないのは,非常に快適である(笑)

また,この読者層ならでわと思えるのは,記事の論調である。「今すぐ街に出かけよう」「テクニックにとらわれず,まず楽しむ」,また,おすすめのカメラ選びも,その「おしゃれ度」がかなり重視されているようである。そうなると,最近のコンパクトカメラか,クラカメが似合うことだろう。
 時を同じくして,新しく創刊された「レンズCapa」が発売された。こちらも,コンパクトカメラに関する,よい企画記事が掲載されている。いつも,一眼レフカメラで本格的な写真を追求している人も,たまには,お気軽なカメラを持って,目の前のものをお気軽に切り取ってみるのはいかがだろうか?たまに視点を変えることで,自分が本来追い続けているものを見る目も,また,変ってくるのではないだろうか,よい方向へ。

OLYMPUS XA2 (D.Zuiko 35mm F3.5)


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