撮影日記


1999年09月16日(木) 天気:あめのちくもり

大判カメラ事始め (3)

東京から,「ニコン信者の会」会長の「大狸ヒロ」氏(以下,単に「会長」と呼ぶ)が,仕事の関係で広島にこられるという。その前日が休日にあたるので,1日早くきて遊んでくださるというのだ。
 そこで,宮島をご案内することにした。まずは,宮島口のある店で腹ごしらえである。メニューは当然,「あなご丼」。しかし,会長とご一緒なので,ビールも流し込むのだ。
 腹が満ちたところで,宮島へ渡る。会長は,いつも仕事で大判カメラを使われている。そこで私は,この機会に,タチハラの使い方などを教えていただこうという下心を持っていたのである。すなおに大鳥居に接近して,目いっぱいライズ(レンズを上方にずらせるアオリ)して撮ってやろう,と企んでいたのだが,ちょうど満潮だった(笑)。そこで,ニコン様でいろいろスナップしながら撮影場所を考えた。
 長時間うろうろしたものだから,撮影場所を決めたときにはすっかり夕方である。

今回は,カラーで撮ってみた。大判のカラー撮影ははじめてである。記念すべき,カラーによる最初のショットは,下のように,青っぽい画面になってしまった。夕方,まったくの日陰で撮影した結果であると言えようか。
 このカットでは,ライズとティルト(レンズを少し倒すアオリ)を行っている。ディスプレイ上ではわかりにくいと思うが,山門の柱と,手前のシルエットになっているモミジの葉にピントがくるようにしているのだ。

このカットは,ピント合わせに苦労した。会長のご指導では,「アオリすぎだ」とのこと。さすがに,この近距離で,向こうと手前にピントをこさせることは無理があるということだろうか。ただ,この場所では何度か紅葉を撮ったことがあり,けっこう気に入っている場所ではある。紅葉の時期に,もう一度,ここへ来たいものだ。もちろん,タチハラで撮るよ(マミヤプレスも用意するかも知れんが)。
 また,会長には,他にもいろいろとご指導いただいた。特に,撮影後,ピントグラスを覗きながら絞りを戻すことを教えられた。開放でピントあわせなどをした後,シャッターを切るときに絞りをあわせ忘れていないかどうかをチェックできるわけだ。

TACHIHARA Fielstand45, FUJINON W/S 150mm F6.3, F22, 1sec, EPP

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