撮影日記


1999年07月22日(木) 天気:はれ

強い日差しに御用心

「ヒリピタクール」と書かれたスプレーが目の前にある。これは何だと思う?
 これは「医薬品」である。医薬品のネーミングは面白い。名前からその効能が連想されるものが目立つものだ。
 ちなみに,「ヒリピタクール」は,日焼けによる肌の「痛み」「ほてり」を緩和するものらしい。日焼け後の「ヒリヒリ」を「ピタ」っと「クール」してしまうというわけだ。

こんなものを買った理由は単純で,腕が日焼けしてしまい,ヒリヒリ痛いのである。日焼けしてから3日目,ようやく落ち着いてきたが,しばらくは日光に当たるだけでヒリヒリ痛くなったものである。
 ここ数日の天気の傾向として,朝,晩は曇っているのに,昼間は晴れわたってくれるということが言える。つまり,朝,曇っているからと油断して出かけ,昼間の強い日差しに,激しく日焼けしてしまったわけだ。腕時計の跡もくっきり残っており,はっきり言ってカッコ悪い。しばらく梅雨のうっとおしい天気が続いた後で,しかも日常の業務がいわゆるデスクワークばかりだと,この時期,急に真夏的な日差しに当たることになり,結果としてダメージを受けるようだ。すなおに袖をおろすなり,対策はとった方がいいらしい。「日焼け止め」というものを使ったことはないが,これはどうなんだろう?

 最近,海外通販というものに初めて手をだし,「エクサ」という一眼レフを買った。あわせて買った50mm F2.8のレンズは「JENA T」としか書いてないが,これは「Carl Zeiss Jena Tessar」の意味らしい。送料を含めても,国内で買うより多少は安いと思う。
 「エクサ」は「エキザクタ」に似ているが,中身はまったく異なる。最も差が大きいのは,シャッターだろう。「エキザクタ」は横走り布幕フォーカルプレンシャッターだが,「エクサ」はミラーをシャッターとして利用している。しかし,ファインダーやレンズは「エキザクタ」も「エクサ」も共通に使える。「エクサ」は「エキザクタ」の廉価版だと考えるといいだろう。
 そんな「エクサ」だから,プリズムファインダーよりもウェストレベルファインダーがお似合いだ。「エキザクタ」に比べるとコンパクトなのもうれしい。半自動絞りは,操作が面倒だが実用的な工夫であるといえる。のんびりとお散歩しながら撮るには,クイックリターンミラーでないことも苦にならない。そしてなによりも,外見がオシャレである。お散歩時のカメラは,一つのファッション小物でもあるのだから,自分が「このカメラはオシャレだ」と思い込めることも重要な要素である。

そうして強烈な日差しの下,宮島をいろいろ撮り歩いた結果,私は日焼けの激しい痛みに悩まされることになったのである。
 ところで,宮島にはシカが多い。ウェストレベルファインダーのカメラだから,シカの視線にあわせて撮ることも容易だ。しかし,こんな日は,このシカのように,のんびりしているのが最も賢いのかも知れない。

EXA, JENA T 50mm F2.8, NEOPAN SS


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