撮影日記


1999年03月17日(水) 天気:はれ

東急ハンズは親切なお店だ

スナップ用として,非常に気に入っていたКиев(キエフ)が壊れた。有名?な,「シャッターのひも切れ」である。Киевは戦前型Contaxのコピー品として有名だが,「シャッターのひも切れ」というアキレス腱を持っていることも,当然コピーされているわけだ。
 ニコン信者の方々には,「コンタックスのシャッターのひもが切れる」ことは,よく知られているだろう。「ニコンS」の優秀さが世界中に知れ渡ることになったきっかけは,「コンタックスのシャッターのひもが切れ」て困った「ライフ」誌のカール・マイダンス氏が,かわりに「ニコンS」を持って朝鮮戦争の取材にでかけたことにあるとされているのだから。

だから,言葉としてはかなり以前から知っていた「シャッターのひも切れ」であるが,いざ体験してみると,たしかにこれは「欠陥」としか言いようがないと理解できた。
 とはいえ,気に入っているカメラなので修理したいが,はたしていくらかかることやら見当がつかない。また,キエフはそれほど高いカメラではないので,あらたに中古品を探した方が安い可能性もある。そこで,今後,同様な故障が起きたときに,自力で対処できるように,今回は「勉強」として,キエフをばらしてみることにした。うまく直ればもうけものである。

キエフは,シャッターなど各部がユニット化されているので,分解が容易であった。その過程で,ショートしていたシンクロ接点を直した。シャッター内部の接点からコードが伸びているのだが,このコードのビニルカバーが,いもハンダが原因で途中で溶けており,そこがショートしているのである。これが,末期のキエフの工作状態のいいかげんさを示す一つの側面であろう。
 肝心の「ひも切れ」への対処であるが,まずは,「ひも」の素材を探すことである。その素材を売っているところ(海外通販)もあるという情報も得たが,とりあえずは国内で手軽に見つけられるものを使いたい。そこで,東急ハンズ広島店に行ってみた。
 店の人に相談して,いろいろと探してもらったが,なかなか代用できそうなものがない。サテンのリボンが使えそうだったが,ちょうどよい太さのものがない。いろいろ探して,ビニルのリボンが使えそうだったので買うことにした。なんと,1m30円のリボンを,20cmだけ売ってくれたのだ。支払いは6円(笑)。
 キエフの修理は,まだまだ続く・・・・・


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