撮影日記


1998年12月23日(祝・水) 天気:はれ

ニセライカ

今日は昼まで寝てしまったので,撮影に行くのはあきらめた。そして,久しぶりにカメラ屋めぐりなどしてみた。
 今は,特に買おうと思っているカメラやレンズはないので,まさに,ぶらぶらのぞいてみるだけである。そして,いつものように的場町の日進堂ものぞいてみた。最近,世間はクラカメ(クラシックカメラ)ブームだそうである。それに伴って,ライカの人気もあがっているらしい。日進堂では,ライカの品揃えもそこそこあるのだが,たしかにM型はどれも基本的にお高くとまっている。一方で,バルナック型は比較的安価である。とはいえ,そんなお金があれば,私はニコンS2様あたりを買うだろう。

さて,店内にはいってみると,そこにひときわ輝くカメラがあった。なんと,金ピカのバルナックライカである。価格はなんと¥48,000だ。え?0が1個足りないのでは……と思ってプライスカードをよく見ると,価格の下に「ロシア製」と書いてある(笑)。だからといって,そのカメラには,「ФЕД」とか「Зоркий」などとは刻まれていない。ちゃんと「Leica」と刻まれているのだ。そう,これは正真正銘の「ニセ物」なのである(笑)。
 はっきり言って,これは魅力がある。遠くから見たのでは「ニセ物」であろうことなどばれるはずもない。しかも,金ピカである。国産品であっても,実際に「ゴールドカメラ」を使う人など見たことない。それに対して,これは一見してバルナックライカのゴールドである。みんなに見せびらかすには最高のおもちゃではないか(笑)。もし,こんなカメラを裸でぶらぶらさせて歩いていたら,きっとライカおやじどもが「なんちゅうバチあたりなことをするヤツじゃ」と怒鳴りこんでくるだろう(笑)。ただ,さすがに今日は買う気にはなっていないので,シャッターの状態など,チェックはしていない。

そういえば,この秋にキエフを買ったとき,そもそもは同じいわゆるロシアカメラでも,バルナックライカ型のカメラを買うつもりだったのだ。いろいろな理由で結局はキエフを選び,それは正解だったと思っているが,改めてバルナックライカ型のカメラに興味がでてきてしまった。
 バルナックライカ用のレンズは,値段はともかく,数は豊富にある。多くは,さすがにライカらしく不当に高価な価格がつけられているが,ヘクトール135mm F4.5のように比較的安価なものもある。レンズをそろえることを考えれば,キエフのようなContax系カメラよりも,フェドやゾルキーのようなバルナック系カメラの方がおもしろそうだ。


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