撮影日記


1998年10月25日(日) 天気:はれ

ルミコン大活躍

今月1日に「HOP 広島お気軽写真クラブ」を立ちあげた。ウェブページを少しずつ整備しながら,今日,HOPとしてはじめてのイベント,撮影会を実施した。今日の被写体はSLである。行き先は津和野だ。
 それにしても,いい天気だった。天気予報は,あまり芳しくない天気であると伝えていたので,私はわざわざEktachrome DYNA EX 200 (ED) を2本用意していたのだが,そこまでしなくてもよかったかもしれない(とはいえ,高速シャッターの恩恵はやはり大きかった)。

先月買った,ニコンの「ルミコントロールML-1」(以下,単にルミコンと書く)は,そもそも鉄道写真を狙うために買ったものである。今日も,これの活躍の場をつくることができた。
 このルミコンは,先日の日記にも書いたが,モータードライブつきのカメラを遠隔操作でレリーズする,つまりワイヤレスリモコンである。カタログには,「操作可能な範囲は60m」と記載されている。今日,実際に試してみたところでは,100mくらい離れても十分に操作できそうだった。
 ルミコンを使うことのメリットは2つある。1つは,十分に離れた2地点から同時にシャッターチャンスを狙えること。もう1つはたとえば線路に近い場所にカメラを固定し,そこから十分に離れた安全な場所からレリーズをおこなえることである。

津和野にSLは,1日1往復だけやってくる。津和野着の便は,津和野の町から離れた,少し高いところを通る道から狙った。このとき,ルミコンつきのニコンFMは,はるか眼下の線路脇に隠し据えた。道の上からテストをおこなうが,あまりに遠いのでモータードライブの音も聞こえにくい。そこで,なんども下へ駆けおりては,フィルムカウンターが進んでいることを確認し,また駆けあがってテストをおこなうことを繰り返した。はっきりいって,これで十分に疲れた(笑)。しかしルミコンは,そこまで心配する必要もなく快調に動作していた。線路脇ではルミコンつきNikon FM+Ai NIKKOR 50mm F1.4で,上の道からはNikon F3+Ai NIKKOR 35mm F2Sで撮影した。
 津和野発の帰りの便は,場所を変えて撮影した。ここでもルミコンつきNikon FM+Ai NIKKOR 50mm F1.4を線路脇に設置し,そこから数10m後方よりNikon F3+Ai NIKKOR 135mm F2.8Sで撮影した。

鉄道写真の場合,勝負は一瞬で決まる。1時間も2時間も準備して待つが,列車はほんの数秒で視野を通り過ぎてしまうのだ。


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