撮影日記


1998年10月04日(日) 天気:快晴

4枚の写真

金曜日,実家の郵便受けに4枚の写真が投げこまれていた。そういうことをするのは,きっと「梅から生まれた梅太郎」に違いない。そういう彼は最近,キヤノン7とキヤノンレンズ50mm F0.95のセットを買って喜んでいる。彼のウェブサイトでみせびらかしているので,ぜひ見てあげてほしい。

写真のことについて彼に聞いてみたところ,彼は無実を主張する。そして写真を見た彼は,それは友人Hの仕業だと断定した。4枚の写真には,私と梅太郎と友人Iの3人が写っている。おそらく高校時代のものだ。4枚の写真は,全部同じようだが,よく見ると少しずつ違う。そこがポイントなのだ。
 今から約15年前の高校時代,私たちは夏休みの恒例として,8月13日の夜に,ペルセウス座流星群の見物をおこなっていた。「事件」はそのときに起きたのだ。友人Hが,記念写真を撮ろうとした。ところが,彼の当時の愛機ミノルタX-7のワインダーが「連写」モードになっていたのだ。一瞬にして数カットのフィルムを無駄にした彼は落ちこんだ。お金のない高校生にとっては,1コマとて無駄にできないのだ。
 4枚の写真が,突然そのような記憶を呼び戻してくれた。そして,それはHが地元に帰ってきていたことをもあらわしているわけだ。それにしても,Hの行動は,いつも奇怪である。昨日,八百富クラカメ店でX-7を手にしたことも,なにかの縁であろうか。

八百富クラカメ店には,他にもおもしろいものがあった。特筆するべきは,チノン「ベラミ」だ。ビテッサみたいな観音びらきが特徴の,小型カメラである。とびらに古代ローマの馬車(戦車)みたいな絵がついていることが洒落ている。しかし,価格はタカビーにも¥30,000だ。


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