撮影日記


1998年09月14日(月) 天気:はれ

簡単な故障は自分で直そう

「ニコンピカイチテレクォーツデート」「ニコンミニ」「マミヤU」,それぞれジャンクとして購入し,レストアしたカメラである。それらにカラーネガを装填してテスト撮影した結果が出たので,まとめておこう。

ニコンL35TWAD(ピカイチテレクォーツデート)

露出

カラーネガだから厳密なことは言えないが,露出に関しては,実用的な範囲にちゃんとおさまっているようだ。

描写

描写については,「ピカイチ」という名称に反して「イマイチ」である。テレコンバータが挿入される望遠モードはしかたないとしても,広角モードでも描写が甘いのは気になる。とはいえ,当時のコンパクトカメラとしては平均的なレベルはクリアしていると感じている。

その他

日付の写しこみは,やはり壊れていた。なんとか修復できないものかと,裏蓋を分解して,オートデート回路の基盤を調べてみることにした。その結果,オートデート回路とカメラ本体を結ぶ配線が切断していることが判明。細かい作業でハンダづけも難しかったが,なんとか接続に成功した。これで,日付も写しこめるようになるはずである。

「ニコンAF600QD」(ニコンミニ)

露出

カラーネガだから厳密なことは言えないが,露出に関しては,問題はないものと思われる。

描写

描写は,ウワサ通りのシャープなもので,私は大いに感動している。このような「小さい」「軽い」「きちんと写る」カメラこそ,コンパクトカメラの理想なのだ。レンズカバーの簡単に直せる不具合があるというだけの理由で,こんなすばらしいカメラを500円で買うことができたのだ。日付もちゃんと写るし,これは「お気に入りの1台」になることは間違いない。

その他

AFやフラッシュ制御のためか,シャッターボタンを押しこんでから実際にシャッターがきれるまでのタイムラグが気になる。もっともこれは,最近のコンパクトカメラすべてに言えることなのだが。

「マミヤU」

露出

カラーネガだから厳密なことは言えないが,露出に関しては,ややオーバー気味になるようだ。というか,暗い部分にひっぱられる,という感じである。

描写

意外とシャープな描写に驚いている。ピント調整が目測式なので,操作ミスをしないようにすれば,そこそこの画像が得られるようだ。

その他

AFやフラッシュ制御の必要がないためか,シャッターボタンを押す感覚と,シャッターがきれる感覚がわかりやすいのが,このクラスのカメラの特徴といえるだろう。

ジャンクカメラを楽しむには,「簡単な故障くらいは自分で直す」という前提が必要なのだろうと思う。


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