撮影日記


1998年07月12日(日) 天気:晴れ

ゲンビ

今日は参議院選挙である。あなたはちゃんと投票に行ったかな?今年は,最近には例のない高い投票率だったらしい。

朝,とっとと投票をすませて,今日は久しぶりにゲンビに行ってみた。ゲンビとは,「広島市現代美術館」のことである。ただ,これをゲンビと呼ぶのは私とY氏だけかもしれない(笑)。
 今,ゲンビで催されているのは「イタリア美術 1945-1995」という。イタリア美術のことはよく知らないが,なんとなく興味があるので行ってみようと思っていたら,招待券が送られてきた。3,000円という大金を払って「現代美術館友の会」の会員になっておいた価値があったというものだろうか(笑)。

闇雲に写真を撮るだけでなく,たまにはこうやって美術館に行き,すばらしい作品に触れるのもいいことだ。これでまた創作意欲が湧くというもの。ところで私には,ここで展示物についてゴタクを並べるだけの力はない。しかし,1つだけどうしても気になることがあったので,忘れないようにここ書いておく。
 ジョヴァンニ・アンセルモという人の作品に「invisible」というものがある。スライドプロジェクターが置いてあり,それだけではなにも見えない。しかし,プロジェクターの前の,適切な位置に手をかざしたりすると,そこに「VISIBLE」という文字が映し出される。現代美術としては「ありがち」なものではある。
 ところが,私はあることに気がついた。そのスライドプロジェクターは,なんと「Voigtlander」だったのだ!昔ながらのロゴである。この名前は,まだ生きていたのか!?ついでに言えば,「MADE IN SINGAPORE」だった。

広島市内には3つの美術館があるが,私はその中でゲンビにしか行かない。だから,美術館なんて3つもいらないぞ!そのかわりに博物館を作りなさい!と思うのであった。


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