撮影日記


1998年07月11日(土) 天気:晴れところにより大雨

梅雨と夏のはざまで

山口県宇部市に,常盤公園という場所がある。それは300年前に人工的に築かれた「常盤湖」という湖の周辺に広がっている。そこに,「石炭記念館」という施設があるというので,行ってみた。
 なぜにそれだけの目的で,わざわざ宇部まで行かなければならないのか。それは,広島にその類の施設がないからに他ならない。美術館は広島市内だけで3つもあるのだが,理科関係の博物館がない。今の県知事は,博物館というものについてまったく無関心なようだから,今後,いかなる選挙に出馬しようともこの知事には絶対に投票してやるもんかと心に誓ったのであった(って,前の選挙でも,この知事には投票していないのだが)。

廿日市から高速道路に入り,山陽道を経て山口南で降りる。そして,国道190号線をすすめば,常盤公園に着く。途中,工事などで渋滞があり,さらに途中で朝食休憩をはさんだために3時間ほどかかってしまった。
 広島県には大雨洪水雷雨の注意報が発令されており,いまにも降りだしそうな状況だったが,西へ行くにつれて空はしだいに夏模様。すでに山口県は梅雨明けなのだ。まるで,梅雨と夏の境界線を走っているようだった。
 ところで常盤公園は,なんと入場に460円もとられるのだ。ただの公園だぞ!しかし,目的の石炭記念館は,入館無料。石炭記念館の入館料が460円だと考えれば,まあ許せる。
 石炭記念館には,種々の化石のほか,宇部の炭鉱の歴史に関する展示もあり,なかなかよくできている。興味のある方は,ぜひ行ってみるといい。

常盤湖は,種々の白鳥やペリカンが放し飼いされていることで有名らしい。また,土曜日だったせいか,有料だからなのかは知らないが,園内に人は少ない。妙なオブジェも散在しており,なかなかおもしろいところである。
 さらに,「熱帯植物館」という施設もある。石炭記念館と同様に無料かな,と思って近づいたら,温室に入るにはさらに525円が必要だった(笑)。でも,せっかく来たのだから入ってみる。ここも,人が少なくて快適だ!とくに,サボテンのコーナーがおもしろい。金鯱という種類の球状のサボテンがゴロゴロ生えている。これがとってもおもしろいのだ。熱帯植物館の入り口の売店にサボテンの鉢があったことを思い出した。1つ買って帰ろう!
 だが,温室内で「大きな」サボテンを見た後では,600円の鉢植えのサボテンはあまりにみすぼらしく,結局何も買わなかった。

その後,美祢市の化石館にも立ち寄りアンモナイトなどの化石を見てきた。そのまままっすぐ中国道を帰るのもおもしろくないので,萩へ抜けた。須佐に立ち寄り,191号線を帰ったのだが,島根−広島県境付近で大雨である。霧も深く,先が見えない。なんとか無事に帰り着いたときには,すでに23時を回っていた。


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