撮影日記


1998年07月06日(月) 天気:はれ

AF Zoom-NIKKOR ED 70-300mm F4-5.6D

紆余曲折あったものの,結局,AF Zoom-NIKKOR ED 70-300mm F4-5.6Dを買った。某店で当初提示された¥3*,000 は店員さんの「間違い」ということで取り消されたが(笑),ポイント還元などを考慮すれば結局,実質的に¥3*,*00 相当で購入できたことになる。広島で買ったとしては,わりと安く買えたんじゃないかな,と思っている。

じっくりと手にとってみた印象だが,このコンパクトさは大きなポイントである。Ai NIKKOR 200mm F4よりやや太いものの,長さはかわらないのである。今まで,Ai NIKKOR 200mm F4を入れていたバッグのスペースにでも,すっぽりと入るのである。
 このクラスのズームレンズは,よく初心者向けの「ダブルズームセット」などに設定されるものだ。また,価格的にも明らかに廉価版「しょぼズーム」である。しかしながら,このレンズには「Nikon ED」の金バッチが輝いている。「しょぼズーム」ではあるが,中身は「高級品」なのだと思うことにしよう。
 実際,普及品クラスのレンズに「Nikon ED」の金バッチがつくのは,これがはじめてのケースだ。また,この金バッチのおかげで,けっこうカッコもいいんだから驚く。

さて,さっそく,この土,日曜日に,このレンズを持って撮影にでかけた。
 土曜日は常清滝へ。三脚を立てていろいろ試してみるが,2倍テレコンバータTC-200を使って600mm F11相当にしても思ったよりは使えそうだ。Ai NIKKOR 200mm F4にTC-200をつけて400mm F8相当にするときは,まさにエマージェンシー的に感じたものだが,AF Zoom-NIKKOR ED 70-300mm F4-5.6Dの場合はそれほどでもないように見える。これも「ED」の効果なんだろうか?
 また,TC-16ASも使ってみた。これは,MFレンズと組み合わせてAF撮影をおこなえるようになる1.6倍のテレコンバータである。ボディはF-801を使ったので,スペック的には合成F値が5.6より明るくないと動作しないはずだが,ズームで300mm F5.6相当にしてTC-16ASを使ったとき(480mm 約F9に相当)でも,ちゃんとAFが動作する。まあ,性能的にニコンの「規格」を逸脱する状態なのかもしれないが,実用上問題はなさそうだ。

日曜日は,ひさしぶりに市内で広電を撮影した。そもそも300mmクラスのレンズが欲しかったのは,「鉄ちゃん」をしたかったからなのだ(笑)。
 すべて手持ちで撮影したが,こんどはAF Zoom-NIKKOR ED 70-300mm F4-5.6Dのコンパクトさが裏目にでた。軽すぎて,どうもブレてしまうのだ。前玉回転式なので,レンズ先端を持つわけにもいかない。
 ところが,モータドライブMD-12をとりつけたNikon FMでこのレンズを使うと,そういう問題が軽減されるのだ。レンズにくらべてボディが十分に重いためだろう。

カメラというものは単純に「小さくて軽ければよい」というわけではないようだ。


← 前のページ もくじ 次のページ →