撮影日記


1998年05月23日(土) 天気:抜けるような青空

滝の向こうに生えている

「bambuのホームページ」の作者,Mさんからメールがあった。Mさんは,常清滝の状況を,数日ごとにウェブサイト上で報告されている。常清滝を訪れた人が感想を書き残すノートがあるのだが,そこに次のような記述を見かけたというのだ。

「滝の向こうに生えている木が気になる」

このようなことを書き残す方が,1人や2人ではないというのだ。
 この〜木なんの木気になる木が常清滝に生えているらしいのだ。私は滝の全体,水,岩ばかり見ていて,そこまで見ていなかったようだ。滝の水が落ちる向こう側に生えている木だという。「水の向こうに生えていることがわかるように撮ってみませんか」という,Mさんからのお誘いもあり,今日はまた常清滝を訪れることにした。
 夕方によく光が当たるというので,午後に到着するように行った。ただ,途中いろいろと寄り道をしたので,すっかり遅くなり,現地到着は14:30ごろ。吉田町のYoumeタウンで買った遅い昼食をすませて滝へ歩く。
 被写体が遠くてあまり大きくないようなので,Ai NIKKOR 200mm F4およびテレコンバータTC-200を用意しておいた。展望台に上がり,どの木のことをさしているのか,さがしてみた。
 木よりも手前に水が落ちていることを表現するためには,水をボケさせればいいだろう。しかし,水の位置と木の位置はそれほど距離に差がない。私の持っているレンズでは,口径が小さすぎて,水がぜんぜんボケてくれないのだ。とりあえず,アンダー目の露出を与えた。このように水を目立たせることで意図通りの表現にならないかと期待している。
 もう1つの方法として,暗くなってからフラッシュで撮るとどうだろうかと考えた。しかし,被写体までの距離は100mほどある。うちのGN30ごときフラッシュ(SUNPAK auto30-SR)の光が届くのだろうか。
 そうこうしているとMさんが上がってこられた。実際にお会いするのは初めてである。お互い,ウェブサイト上に顔写真を出していないので,顔は知らなかったのだ。が,Mさんはすぐに私をだとわかってくださったようだ。よかった,よかった。
 撮り方もさることながら,記帳された方がどの木をさしているのだろうか,ということがまずは重大な問題である。可能性の高いものとして2カ所ほどあったので,いろいろと撮ってみた。ちょうど1本撮り終えたので,月曜日にさっそく現像して結果を確認する予定だ。
 帰り,Mさんの家にご案内していただいた。村のことについていろいろなお話をお伺いした。常清滝以外に,村の名勝に指定された滝があるという。どんなところなのか,また教えていただきたいものだ。


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