撮影日記


1998年04月25日(日) 天気:くもり時々はれ

お散歩は新たな発見につづく道

天気予報によれば,午前中ちょっと天気がいいが,午後ちょっと崩れ,夕方からまた晴れるという。今日は遠征はやめておこう。午前中は部屋を掃除したり,プランターの整理をしたりした。さらに,Nikon F3にちょっと残ったフィルムを消費してしまうために,ちょうど花が咲きはじめたスズランを接写してみた。
 しかし,お昼前からたしかに雲が厚くたれこめてきた。さらに風が強くなってきたので,ベランダでの接写もやめた。そして部屋の整理に専念することになった。

15時過ぎになると多少は天気が落ち着いてきたようなので,出かけることにした。いわゆる「お散歩写真モード」である。行き先はどこにしようか……5秒だけ考えて,今日は可部線沿いに歩いてみることに決めた。うちは横川駅から近い。川沿いに少し歩いて,山陽本線を越えれば,可部線はすぐそこを走っている。適当にスナップしながら,太田川放水路を渡る。今日のお供はNikon Fだ。ILFORD XP2を装填したのはいいが,なかなか消費できないでいたのである。レンズは,せっかくだからNIKKOR-S Auto 50mm F1.4を使おうかと思ったが,すなおにAi NIKKOR 50mm F1.4を含んだ数本にした。
 可部線が横川駅を出て太田川放水路を渡ると,踏切がある。まず,そこで通行人をスナップしてみようと考えた。適当に陣取り,いろいろとカメラを向けてみるが,そこは人がほとんど通らない(笑)。狭い道にクルマがたくさん通るので,やはり危ないと感じるのだろう。その反面,電車はよくくる。可部線は単線だが,この時間帯は途中の緑井までの区間運転があるので,都合10分間隔で走っている。往復で考えれば5分おき。
 可部から向こうでは1日数本,1〜2時間に1本というありさま。そのギャップはあまりに大きい。
 電車はよくくるが,人が全然こないし,通る電車も105系の2両編成ばかりでつまらないから,先へ進むことにする。

三滝駅を過ぎて可部線の山側の道を歩く。周囲は住宅地であるが,人があまりいない。天気が悪くて,みんな家でおとなしくしているのかな?
 そうして2時間も歩いていると,さすがに疲れた。このころ,頭の中では「キタムラの祇園店まで行けるかな?」という考えが出てきていた。ちょうど,接写用に小型三脚(ベルボン ミニFか,スリック プロミニあたり)があってもいいかな,と思っていたからである。
 しかし,ここは可部線よりもさらに山側に寄ったところ。キタムラは国道54号線(通称:新国道,新道)沿いにあるのだが,ここは新道はおろか,県道(通称:旧国道,旧道)までも遠い。うーん,Nikon Fはさすがに重い (^^;

ぶらぶらと進むと,可部線の安芸長束駅に出た。このあたりを歩くのは初めてだ。周囲は古くからの町らしく,大小さまざまな個人商店がある。ここは次の機会にじっくり攻めてみよう。さらにうろうろしてようやく新国道に出た。どのあたりまで来たかと思えば,なんの祇園大橋を渡ってすぐの場所である。クルマなら「すぐ」の距離でも,歩けば,それもいつもと違う道を歩けば,また新たな発見があるというもの。
 そこからバスに乗って(笑),とりあえずキタムラには行ってみた。目当ての三脚はあったが,あまり安くない。今日は見送っておこう。ふと,ウィンドウを見ると,旧マミヤシックスがででーんと置いてある。¥9,000現状渡し。今日は,新たな発見が続くのだ。でも,今さら買わなかったりする。


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