撮影日記


1998年04月22日(水) 天気:あめ

コニカLは
素晴らしいファミリーカメラだ

コニカLで撮った写真が仕上がってきた。

コニカLV100を入れて試し撮りしたものである。一番の不安は,露出計が正しい値を示しているかどうかであったが,仕上がった結果を見る限り露出にあまり問題はなさそうである。この露出計は信用してよさそうだ。もっとも,露出計通りでは,どちらかというとオーバー目な露出になりそうだ。ファミリーカメラとして,逆光でも顔が(極度に影にならず)ちゃんと写ることを意識した設定なのだろうか。
 ただ,測光範囲より暗い状況では,開放(F2.8, 1/30sec)にしたときに,露出計が「適正」を示してくれる。これはウソなので,だまされないように注意する必要がある。

一方,レンズはどうであろうか。中心付近はけっこうシャープであるが,周辺はよくない。像がけっこう流れている。とはいえ,これは画質を重視した「高級機」ではないのだから,そこを追及するのは酷というものだろう。35年以上前のファミリーカメラにしては,案外ちゃんと写ると思った方がいいかもしれない。
 目測でちゃんと距離を合わせ,ファインダーを覗きながら露出を調整して,しっかり構えてシャッターを押せば,ちゃんと写るのだ。

コニカLの名称は「Light」で「Lady」を意味しているらしい。たしかに,当時としてはかなりコンパクトなカメラだったのだろう。
 そのコンパクトさをいかして,ノーファインダーでの撮影も試みた。あらかじめ距離と露出を設定しておいて,被写体との距離が手ごろになったところでサクッとシャッターをきる。もし,これがAFカメラだと,被写体がちょうど測距エリアにはいっていないと,とんでもないところにピントが合うことになる。露出についても同様だ。
 プログラム露出ながらAEではない,この不思議なカメラは案外とおもしろい。¥2,500にしては上出来である。


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