撮影日記


1998年03月04日(水) 天気:晴れ

ビューティーフレックス使用結果

仕事が忙しくて撮影に行く時間が全然とれず,かなり不満のたまっている今日このごろである。とは言いながらも,できるだけいつもカメラを用意しておき,ちょっとしたときにシャッターを切るようにしている。
 そのために用意していたカメラのうちの1つが,年末に発見したBEAUTYFLEXである(1997年12月31日の日記を参照)。国産の廉価版二眼レフカメラであり,6×6判で12枚撮ることができる。およそ1カ月半かかって撮り終えることができた。そして,現像。結果は……まあまあ,ってとこか。
 まず,全体にピントが甘く,シャープさが足りない。また,コントラストもあまりないようだが,6×6判というサイズを考えれば,実用には問題ないであろう。やはり,きちんと写せば。きちんと写るのだ。それが大切な点なのだ。
 とは言え,晴天の屋外ばかり撮っている。この条件なら,レンズ付きフィルムでもそこそこ写るというもの。それから考えると,やはり調整がまだまずいのか,あるいは「それなり」の実力しかないのかもしれない。いまでこそ「珍しいカメラ」の1つになってしまっているが,当時は所詮ただの普及品だったのだから,その結果もまあ納得がいくというもの。ただ,次の2点は大切にしたい。1つは,カメラをお腹の位置に抱え,うつむいて撮るときの気持ちのゆとり。もう1つは,あまりお目にかかる機会のない正方形の画面を通してみるときの新鮮な気持ちだ。
 でも,ホント,この姿勢は悪くない。35mm判一眼レフカメラにウェストレベルファインダーをつけたときの感覚とも違う。二眼レフカメラは「背が高い」から,ほんとうにお腹で抱えるようにして撮ることになるところがポイントだろう。
 CONTAX G1登場でいわゆるレンジファインダーカメラ(京セラ製のこのカメラは,距離計連動ファインダーをもつカメラではなく,ただのAFカメラなのだが)の人気が復権しつつあるように,どこかが「新しい」二眼レフカメラを出さないものか。AE,AF,ワインダー内蔵であれば,一般にもそこそこ受け入れられるだろう。大きさ重さはRICOHFLEXくらいなら文句もあるまい。ブランドとしては,やっぱりRolleiがいいのか。国産品としては最後まで二眼レフを発売し続けたYASHICAやMamiyaでもいい。YASHICAの場合,あくまでYASHICAがいいのであり,KYOCERAやCONTAXブランドではイメージにあわない。二眼レフカメラは巨大ではないことも重要だから,Mamiyaは間違ってもCシリーズを再来させてはいけない。
 とはいえ,AEとAFを搭載されたそんな二眼レフカメラ,私はきっと買わないだろう。たぶん高いと思うし。


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