撮影日記


1998年01月31日(土) 天気:晴れ

ASTELのPHSとPIAFSカード

先週から,仕事の関係で,ASTELのPHSとPIAFSカードをASTELが貸してくれている。通話料金もASTEL負担という太っ腹モードだ。
 これをCASSIOPEIAと組み合わせて使っているが,なかなかに愉快である。いわゆる「モバイルコンピューティング」って状態だ。使い道はメールのチェックに過ぎないわけだが,お昼や夕方,ちょっと休憩というときにさくさくっと受信ないし返信ができるのは便利だ。私が9年前に「パソコン通信」というものに出会って以来の「理想形」である。
 このPHSとPIAFSカードを貸してもらえるのは昨日までの約束だったのだが,交渉したところ,もう1週間貸してもらえることになった。どういう交渉をしたかって?なに,室内用パワーアンテナの使い方がわからなかったと言っただけ(笑)。PHS本体の設定を切りかえなければいけないようである。で,これをもうちょっと試したい,ということで1週間の延長となった次第。個人的には,NTTパーソナルから発売されているような,フリップ部がPCカードになっているタイプの電話機を使ってみたいと思っている。
 さて,先に「理想形」と書いた。なぜか私は「持ち運びのできるパソコン」に憧れていた。古くはEPSONのHC-10という名称だったろうか,当時はハンドヘルドと呼ばれていたものにあこがれていた。その後,SHARPのポケコンPC-1401を買った。もっとも,これは関数電卓として使うためであったが。
 やがてPC-98LTが欲しいなと思うようになったが(当時は,N88BASICの使用しか考えていなかった),結局はじめて買った「パソコン」は,EPSON PC-286LEとなった。そして,OMRONのMD-12FSという006P乾電池駆動のポケットモデム(1200bps)と,日星電子の「ポケットダック」という音響カプラを買い,公衆電話から地元のパソコン通信BBSホスト局に接続して遊んでいた。当時はグレーの公衆電話がないから,音響カプラは絶対に必要だった。それにしても,これは当然目立つ。とにかく目立つ。公衆電話ボックスの中で通信をしていると,いつのまにか高校生に囲まれて「おお,じゃぱにーずびじねすまんじゃあ」と野次られたこともあった(笑)。
 初代ダイナブックや初代98ノートが発売されても,PC-286LEはFDDが2台あるという優越感(笑)をもつことができていた。そんなPC-286LEは,すでに手元にない。だが,音響カプラはまだ持っている。これはたまに必要なことがあるのだ。
 PC-286LEによる通信セットは,総重量が8kgくらいになるであろうか。それから思えば,今のCASSIOPEIAとPHSという組み合わせは,ほんとうに「理想」に達したという感じなのである。
 とりあえずあと1週間,この環境を楽しむことにしよう。これで休日出勤の必要がなければ,カメラとCASSIOPEIAをもってのんびりと散歩などしたいところだ。


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