撮影日記


1998年01月01日(木) 天気:くもりのち雨

撮り初め

謹賀新年 旧年中は「撮影日記」をご愛読いただき,ありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします。

クラカメの発見で1997年は終わった(1997年12月31日の日記を参照)。1998年は,そのクラカメの使用からスタートする。
 元旦は,例年どおり梅から生まれた梅太郎と初日の出を拝み,初詣にいく。今年は天気があまりよくないので,初日の出はあきらめ,住吉大社に行く。そして,例年のごとく「撮り初め」だ。ここでは,スプリングカメラのとりあえずの使用感を中心に書く。
 このカメラ,正直言って,詳細はぜんぜんわからない。かなり傷んでいる表面に貼られた皮に刻まれた,このカメラの名称と思われる文字が「Korelle」と読めるので,とりあえずKorelleと呼んでおこう。
 以前から,この種のスプリングカメラを入手したいと考えていた。それは「中判カメラをポケットに入れて持ち運べる」魅力である。具体的な機種としては,6×9判のBessa(1997年2月2日の日記を参照)や,6×6判のMamiya 6(1997年7月13日の日記を参照)をねらっていた。このKorelleはセミ判(6×4.5判)である点が少し物足りないが,それだけに携帯性は抜群である。要するに,ハーフサイズなんだな。オリンパスペン同様に,ふつうにかまえると「縦位置」になる。残念だが,オリンパスペンほど小さくはなく,「ニコンピカイチカリブ」などのコンパクトカメラとあまりかわらない大きさである。
 天気は薄曇りである。スタジオデラックスで計ると,絞りF8でシャッター速度は1/50secになる。たまたま買っていたEktachrome 200のおかげだろう。今回は,すべて露出計の「出た目」で撮っている。もし,大幅に露出が違っているようであれば,シャッターの精度がなくなっていると考えてよいだろう。それは今後,常に補正を考えなければならなくなるだけだ。
 それにしてもこの携帯性はうれしい。コートのポケットにしのばせておき,撮るときにはとりだして,まずレンズを引き出す。露出値を確認してシャッターをチャージする。このとき,ピントも決めておく。そして,ファインダーを起こして構図を決め,シャッターをきる!レンズシャッター機のメリットとして,シャッターによる音や振動がほとんどないことがあげられる。スナップには好適だ。撮影が終わったら,裏蓋の赤窓を見ながらフィルムを送る。
 現像所が営業をはじめたら,さっそく現像だ!ちゃんと写るようなら,今後,使う機会が増えるだろう。


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