撮影日記


1997年11月22日(土) 天気:雨のち晴れ

パンケーキか
ヨンサンハチロクか

「中古カメラGET!2」という本が発売された。当然のごとく,写真機家サンダー平山氏が関係している書籍である。いろいろな中古カメラを入手して楽しもうという企画の書籍である。
 ちょっと立ち読みしてみたが(買ってないのだ,すまん),いわゆる「パンケーキレンズ」も,カメラおマニヤ様のゲット対象になっているようだ。パンケーキレンズとは,パンケーキのように薄い(というか鏡銅の短い)レンズであり,40mm〜45mmのスナップなどに使いやすい焦点距離のものが主流である。有名なところでは,ヤシカ(京セラ)のTessar T★ 45mm F2.8やペンタックスのSMC PENTAX-M 40mm F2.8などの伝統的な製品がある。最近,リコーのRIKENON P 28mm F3.5やペンタックスのSMC PENTAX FA 43mm F1.9 Limitedなどの新製品も登場している。これらパンケーキレンズの多くは,Tessar T★ 45mm F2.8に代表されるように,3群4枚のテッサー型レンズである。だから本来,経済的なレンズであり,発売当時は実際に安いものだったはずだが,中古市場では値上がりしており,中古カメラマニアのゲット対象となっているようだ。梅から生まれた梅太郎氏もSMC PENTAX-M 40mm F2.8を狙っていたがあまりの不条理な価格に購入を断念し,リケノンを買った。
 ニコンからは,とくにパンケーキ型と言われるレンズは発売されていない。しかし,「中古カメラGET!2」では,比較的薄型のレンズとしてGN NIKKOR-Auto 45mm F2.8とAi NIKKOR 50mm F1.8Sをゲットの対象として紹介していた。これらのレンズを旧型のMF機につけて使うとおもしろい,とされている。たしかに,ニコマートFT2にGN NIKKOR-Auto 45mm F2.8や,ニコンEMにAi NIKKOR 50mm F1.8Sなど似合うと思う。
 パンケーキレンズだけでなくズームレンズなども紹介されていたが,ヨンサンハチロクZoom-NIKKOR 43-86mm F3.5は取り上げられていなかった。スナップに使いやすい43mmから やや長めの86mmまでをカバーし,テレ側でもワイド側でも開放F値がF3.5と変わらない。それでいて¥10,000 以下で入手が容易なレンズである。
 「中古カメラGET!2」を読んで,中古カメラ店に物色に出かけたくなった方,もしあながたヨンサンハチロクを持っていないなら,お店についたら一応思い出してあげてほしい。
 2日連続で写真機ネタだなあ。きっと,「機械にこだわるよりセンスを磨きましょう」主義者から文句がくるぞ(笑)。


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