撮影日記


1997年10月27日(月) 天気:はれ

カメラマンは
天気図くらい書いたほうがいい

日曜日に三段峡で撮影したフィルムのうち,6×9判の方はすべて撮りきっていたので,今朝,ラボに渡した。そして,仕上がってきたものを見る。まあ,こんなもんかな。紅葉した木が,三ツ滝に覆いかぶさるように見える構図が個人的にお気に入りだ。当然,スローシャッターで滝は白く流してしまう。
 この日は,あまり天気がよくならないことが予想できたので,LBA-4フィルターを用意して行った。曇りの日や,日影での撮影時には,画面全体が青っぽくなってしまうことがある。LBA-4はこれを補正するアンバー系フィルターである。露出倍数が1.4倍になるので,ただでも光量の少ない曇りの日や日影の撮影には注意を要する。今回は,F11〜22で1〜1/4secになった。
 LBA-4だと効果はけっこうはっきり出る。
 LBA-4は要するに画面全体を赤っぽくする。つまり,紅葉の撮影に使えば,木々の赤を誇張することができるわけだ。正直な話,かなり派手になってしまう。PLフィルターの効果があまりはっきりでないような場合などに使ってみてはいかがだろうか。ま,時と場合をよく考慮して使ってみよう。
 私が持っているLBA-4は,72mm径のものである。Mamiya-Sekor 50mm F6.3および75mm F5.6のフィルター径にあわせた。100mm F3.5や127mm F4.7で使うときには55mm→72mmのステップアップリングを使う。250mm F5(フィルター径105mm)については,当然ながら全然考慮していない。
 よく晴れた日であれば,LBA-4を使うことはなかっただろう。PLフィルターが大活躍したはずだ。フィルターくらい,1枚や2枚,余分に持参していてもそれほど荷物にはならないと思うので,使いそうなものは,たいていの方はすべて用意して行くことと思う。しかし,ある程度,現地の天気が予想できればそれに応じた適切な装備を用意でき,不要なものは思い切って持って行かないことも可能であろう。
 カメラマンは,やはり天気がある程度は読めたほうがいいのではないだろうか。ネイチャー派だけでなく,ネーチャン派のカメラマンでも同じことと思う。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 75mm F5.6, EPN

天気図を1週間くらい続けて書けば,おおよその見当はつくようになるだろう。次の週末の撮影計画をたてるくらいは十分なはずである。
 などと偉そうに書いたが,私はついこの前,台風の通過の予想を見事にはずして,月食を撮り損なったのである(1997年9月15日の日記を参照)。


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