撮影日記


1997年10月10日(金・祝) 天気:かいせえっ!

紅葉(こうよう)の季節には,
ちょっと早い

2代目愛車の納車後,はじめての休みである。しかも素晴らしい秋晴れ。これで撮影に出かけなければ,バチがあたってしまうというもの。
 行き先は三段峡を選んだ。まだ早いとは思うが,紅葉の季節への準備と言えよう。クルマで走るに手頃な距離でもある。
 早朝5時に出発。途中のローソンでお弁当とパンを買いこんで進む。さすがに,2代目レガシイは乗りやすい。楽だ。最高出力は250psにパワーアップされたと言うが,初代にくらべると随分とおとなしいという印象がある。快調に車を走らせ,7時ころに聖湖に到着。車内でお弁当を食べて出発の準備をしていると,隣に別のクルマがとまった。降りてきたオジサンが「聖岳縦走路の登り口はどっちですかねえ」と尋ねてきたが,私は全然知らない。「私は上に登るんじゃなくて,この下の滝の方へ行くつもりなんですよ」というとオジサンも納得。「早朝に来たほうが,人が少なくていいよね」と彼が言う。「私もそう思って来たんですよ」と答える。彼は私が用意していた三脚を見て,さらに納得されたようすであった。
 みんな考えることは同じである。
 久しぶりに来た三段峡であるが,さすがに景色はあまりかわりばえしない。風に揺れるススキの群れだけが秋をストレートに感じさせてくれた。さて,聖湖から餅ノ木集落の間には5つの大きな滝(というかポイント)がある。そのなかでもっとも下にある娘滝はこれまで撮影をしたことがなかった。形がいまひとつおもしろくないからである。しかし,今日は違う。娘滝は滝壺に近づきやすく,さらにその滝壺付近が十分に明るい。そう,夏にピカイチカリブを買った最大の目的を今まさに実行するのだ(1997年7月26日の日記を参照)。
 水は冷たい。袖をまくりあげて,ピカイチカリブを持ち,水につける。そして滝壺の方を向けてカシャ。適当な棒を拾って,ストラップをしばりつけ,セルフタイマーをセットして滝壺付近に沈める。そしてカシャ。さあ,いったいどんな写真になっているか,楽しみである。
 あとは三ツ滝で撮影し,クルマに戻って聖湖畔でのんびりとした1日を過ごした。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 75mm F5.6, E100S

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