撮影日記


1997年09月26日(金) 天気:くもり一時あめ

散歩のおともに適したカメラ

ここ数日の日記を読んでいただければ,きっと気がついていただけるものと思う。そう,最近あまり写真を撮っていない。仕事が少し忙しくなってきて,なかなか写真を撮る時間がつくれない。もっとも仕事が忙しいことは,2代目愛車の購入のためにお金が必要な今,ありがたいことではある。
 写真を撮っていないのは,仕事のせいばかりでもないだろう。2代目の愛車がまだ納車されないことも大きな要因である(9月14日の日記を参照)。どうしても遠出がおっくうになる。とはいえこれが紅葉のまっ盛りという時期であれば,なにがなんでも出かけるのだろうが。
 さて,この一種のスランプ的状況を脱するには,まず「散歩」をすることであろうと思う。とにかく外を歩くこと。そうすれば思いもかけない被写体に出会えることもあるだろう。そこで散歩のおともにどんなカメラを連れていこうか考えてみたい。
 最近,自力で距離計を直したMamiya UNIVERSAL PRESSはどうだろうか。 レンズはMamiya-Sekor 100m F3.5がいいだろう。35mm判(ライカ判)カメラで43mmレンズに相当する。スナップに適当な焦点距離だと感じる。あとはグリップとフィルムバックをつけて,露出計(スタジオデラックス)を持てば完璧であろう。このカメラの名前のとおり,大昔のプレス(報道)カメラマンを気取るのもおもしろいだろう。ついでに,距離計の調子もチェックできるというものだ。
 だが,これはあまりに大きすぎる。私の原点,ニコンFMを使ってみようか。だが,街の中で「いかにもカメラを構えています」という恰好をするのは少し抵抗がある。また,ニコンを持ち出すと,きっと欲張ってレンズをたくさん用意したくなるだろう。マニュアル用のしょぼズームでも1つ調達しておいた方がいいのかな。とりあえず安いのにテレ側とワイド側で開放F値の変わらない,Ai Zoom-NIKKOR 43-86mm F3.5というヤツが気になっている。なんといっても安い。古いレンズだから古いボディによく似合うのだ。
 なんだかんだ考えていくと,やっぱりお散歩のおともには「小さい」「簡単な」カメラがいいのかもしれない,ということになってくる。結局,私の持っているカメラのなかでは,オリンパスXA22が該当することになる。「なにがなんでも写真を撮る」と気合いを入れて出かけるか,「あくまでもお散歩」という気分で出かけるか,それはその日の気分次第。
 およそ10年前に,人種的偏見を伴うという問題点から「ちびくろサンボ」というお話が絶版になった。私と同年代の方なら必ず読んだことのある作品であろう。最近になって,人種的偏見を伴わない形に改作されたものが発表されはじめた。日本のある大学の先生がつくられた改作版は,主人公を子犬に置きかえているという。実物を読んだことはないが,黒い子犬が散歩するときの物語だそうだ。タイトルは「チビクロさんぽ」というらしい。じゃあ,オリンパスXA2のことも,そう呼んであげようかな。


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