撮影日記


1997年09月01日(月) 天気:はれ

メカニカルカメラは
自分で直せることもある その2

昨日は,久しぶりに「鉄」の血が騒いだため,錦川鉄道を撮影しにでかけた。まだ2代目の愛車が見つからないので,先月から借りたままのファミリアバン(1997年8月7日の日記を参照)で行った。
 私は,前と同じ初期型でもいいから(現行の2代目でなくてもいいから),レガシイセダンGTに乗りたい。いつもお世話になっている中古屋さんで探してもらっているのだが,業者オークションでもワゴンは腐るほどあるもののセダンはなかなか出てこないという。うーん,素直にワゴンに乗るべきか!?

錦川鉄道であるが,沿線をあちこちうろうろしてお手軽な撮影場所を見つけた。車もとめやすい。三脚をたてて時刻表を調べる。視野を通過するおおよその時刻を知るためだ。列車を待つ間,バンのリアゲートを開いたまま荷室に座りこんだり寝ころんだりして休憩する。機材の出し入れや整理も楽だ。うーん,やっぱり素人とはいえカメラマンとしてはワゴンの方が便利なのかなあ……とさらに思いを強くする。

撮影にはマミヤプレスとニコンF3を使用した。最初,マミヤプレスに250mmレンズをつけて撮影。1時間後の次の列車に対しては,ニコンF3に200mmレンズをつけて撮影した。望遠レンズに耐えられる三脚が1本しかないので,どうしてもこうなる。
 でも,標準あるいは広角レンズなら手持ちでも十分に撮影可能だ。今回の撮影ポイントには標準レンズでも撮れるアングルがある。200mmレンズやテレコンバーターを持っているニコンを三脚につけて,マミヤプレスは標準系レンズで手持ちで撮ってみよう。
 ところで,私が使用しているマミヤプレスは,実は二重像合致式距離計がずれている。大昔に三脚ごとひっくりかえったことがあるそうで,それ以来直していないという。マミヤプレスを「プレス」という名前のとおり機動的に使用するには,この距離計を直さなければならない。
 レンズマウント部から,距離計連動レバーを調べてみるが,とくに大きく歪んだりはしていない。次に,ボディ上部のカバーをはずしてみる。距離計の機構が組みこまれている部分だ。細かく見てみると,距離計を調整するためのものと思われるネジが2つ見つかった。
 早速,レンズとピントグラスを取りつけて調整だ。近距離のもの,無限遠のもの,それぞれにピントグラスを見ながらピントを合わせ,次に距離計を調整する。レンズを交換してこれを何度か繰り返し,ようやく全体にピントが合わせられるようになった。
 案外,簡単だった。精度には自信がないが,少し絞れば実用範囲には入るだろう。メーカーに依頼すればもっと精度よく調整してもらえるのだろうけど。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 100mm F3.5, E100S

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