撮影日記


1997年07月07日(月) 天気:あめ

ある中古カメラ店にて

土曜日のスナップ会のつづきを書こう。
 広島駅前の噴水を撮ったあと,的場町界隈の中古カメラ店を覗きにいった。数件覗いたが,mahalさんがF90X用縦位置グリップ¥9,000を見つけて喜ばれていたこと以外,興味をひくものはなかった。
 最後に,mahalさんがいきつけの「日進堂カメラ」に入った。「六甲のおいしい水」をごちそうさまでした(笑)。店内には,かなり古いカメラもおいてある。最近,地元のテレビ局が,使い捨てカメラ(レンズ付きフィルム)の特集をするときに,背景資料としてカメラの歴史を簡単に扱ったらしい。そのために,いろいろなカメラをこの店に撮影に来たらしい。店主さんは,各カメラの説明をするように頼まれたが恥ずかしいからと断ったそうだ。店主さん自身がテレビに出ずにすんだのはよかったそうだが,そのせいか,店の名前を出してもらえなかったそうだ。
 カウンターの上には,仕入れたばかりのカメラが数台あった。まず,Nikomat FTNに目がいった。超きれいである。巻き上げレバーにビニルのカバーがついている。後期型だそうだ。店頭には,約¥20,000で出す予定とのこと。参考までに,私が使っているNikomat FTを見てもらった。

「これ,店にならべるときには,いくらくらいの値段をつけますか?」

「うーん,かなり使いこんでいますねえ」

ジャンク扱いかも知れない(笑)
 ニコマートは,Fと違ってビンテージカメラにはなれないのだろう。

次に,「ローライA26」という変なものがあった。「これなんですか?」と聞くと,「これはすごく珍しいものだよ」とのこと。それをカチャと動かすと,レンズがポンと飛び出して,はいやっぱりカメラでした。私はちょうど,小さいカメラを探している。ローライの珍品なら,値段しだいでは思い切ってもおもしろいな,と思った。レンズはゾナーだし,ストロボ「C26」もついている。しかし,これは35mm判ではないという。店主さんが裏蓋をあけてくれた。「あっ!」なんと,ラピッドである。もうフィルムはどこにも売ってないはずだ。どこかのコレクターが買っていくことだろう。
 さらに,Mamiya RZ67があった。やっぱり,カッコイイね。ニコンがなんだ,コンタックスがどうした,ライカがなんぼのもんじゃ,しょせんは35mm判。ネイチャー派としてはやっぱり中判を主に使いたいね。うーん,「いつかはハッセル」!(でも,6×6判は嫌いだったりする。やっぱり,「いつかはリンホフ」か?)

店の隅に,中古のフィルターがあった。52mm径の「ミラージュ5面」と「ソフトン」フィルターを買った。あわせてわずかに¥1,300である。このテのフィルターはふつうの価格で買いたくはない。

広島駅前
Nikomat FT, NIKKOR-S AUTO 50mm F1.4, EB

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