撮影日記


1997年06月21日(土) 天気:雨かな?

ラリーだぜ

最近,三段峡の樽床ダムと餅ノ木の間を攻めている(1997年5月25日の日記を参照)。今,もっとも注目しているものは,繰糸滝という滝(1997年6月15日の日記を参照)。まさに糸を繰り出すように,シャワーのように流れ落ちている。写真も徐々に選定し,発表していきたい。

今日は,午後から天気が悪くなるという。しかし,朝は快晴だった。天気がいいうちに撮影してしまおうと,三段峡へ向かうことにする。お昼前にはすでに日が出たりかげったりという状況であったが,撮影は十分に可能と判断して,峡谷内へ歩きはじめた。
 目的の繰糸滝は,13時ころの向きの日光で撮りたいので,その前に貴船滝で時間をつぶした。
 三段峡は,太田川の源流の1つにあたる「柴木川」がつくった峡谷である。柴木川自身も滝をつくるが,左右からの支流も,柴木川に合流する地点できれいな滝をつくることも多い。貴船滝,繰糸滝,出合滝など,そうだ。
 貴船滝のすぐ上は,比較的ゆるやかな谷になっているように見える。そこで,滝を登ってみた。もちろん,水の流れるなかを登ったわけではない。すぐ横の斜面を登ったのだ。登ったところ,その谷は案外広く,また奥へ続いているようだ。時間があまりないことと,地形図を持ち合わせていなかったので,奥へ進むことはしなかった。

雲行きがあやしくなりつつあったが,まだときどき日が差しこむ。繰糸滝では日が雲の切れ間から差しこむのを待って,何枚か撮影した。先週から使ってきたフィルムが終わったので交換したが,そのとき,突然,「ゴロゴロゴロゴロ・・・・・」という大音響が。
 山の天気は変わりやすい?雷接近か?

撤収!!

だが,雷とは少し違うようだ。「バリバリバリバリ・・・・・」大音響は続く。「ぐぉおおおおおん」。
 最近,中国山地西部でしばしば目撃される「米軍機航空演習」の音の可能性が高いぞ。残念なことに,その姿は見えなかった。こちらは,素人とはいえ写真家だ。目の前にあらわれたら,その無謀さを証拠写真にしてやる。

国道191号線から,餅ノ木,横川を通る大規模な林道が建設されている。ここを通れば,出合滝を上から見ることができそうなので通ってみた。非常に快適な道である。しかし,この道が,峡谷をかなり破壊しているのは間違いない。だが,この付近に住む人にとってはそんなこと言っていられないのだろう。
 と,突然,道の舗装がなくなっていた。近いうちに舗装されるのだろうけど,今はガタガタ道だ。うぉおおお,ら,ラリーだぜ。なんの,こちらはレガシイ・セダンの4WDターボだ。ATだけど(笑)。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 100mm F3.5, EPP

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