撮影日記


1997年06月04日(水) 天気:あめ のち はれ

電信柱

夕方,食事にでかけたとき,ふだんあまり行かない方面へ行った。
 ふだん歩かない場所は,なにげない風景でも新鮮に見える。家並みの間に神社があった。けっこう木がうっそうとしている。絵がつくれそうな場所だと思った。
 少し歩いていくと,一瞬,なにかが視界に入った。ん?なんだろう?よく見ると,木でできた電信柱だった。遠い記憶のなかにはあたりまえに存在していたものだが,いつのまにか現実の視界からは消え去っていたものである。

まだ,あるところにはあるんだねえ。

でも

どうしてここに,これ1本?

これで背景が,先に述べた神社であったり,あるいは古びた駄菓子屋さんなどであれば,ちょっとレトロな雰囲気の絵がつくれそうだ。しかし,残念なことにこの背景は,無味乾燥なコンクリートの塀である。
 たしかに珍しいが,この電信柱だけを撮っても,なにもおもしろいことはなさそうだ。なにかを組み合わせたいところだね。

たまには,通り道を変えてみるのもいいものだ。


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