撮影日記


1997年05月03日(土) 天気:雨やねえ

ステレオ写真に挑戦計画

実家でどこか行方不明になってしまっていたレンズ2本が見つかった。Ai NIKKOR 35mm F2SとAi NIKKOR 135mm F2.8Sである。
 このうち, Ai NIKKOR 135mm F2.8S はよく使うものなので,すでに見つけだすことをあきらめて購入していた。そのため,Ai NIKKOR 135mm F2.8Sが2本になったのである。同じレンズが2本あるのは,やはり無駄に感じる。
 まず思いつくのは,1本を下取りに出すことだ。しかしながら,ズームレンズ全盛の今,望遠単焦点レンズをあえて求める人は少ないだろう。コンパクトであること,単焦点レンズならではのしっかりした描写は捨てがたいが,ズームレンズで80〜200mm F2.8クラスのものが多く出回っているので,下取り価格は非常に安いであろう。
 それならば,個人売買の等価交換の方がおもしろいかも知れない。中古相場を見て,ほぼ同じ価格で売られているようなレンズないしボディーとの交換を要求するのだ。私の持っていないレンズで,ほぼ等価で交換してもらえそうなものとしては,Ai NIKKOR 105mm F2.5Sか標準系のしょぼズームあたりだろうか。ズームならAi Zoom-NIKKOR 43-86mm F3.5あたりが気になる。

ただ,下取りにしても,等価交換にしても,「とくに,あれがほしい」というものがあるわけではないので,気がすすまない。されば,同じ性能のレンズが2本そろったことを活かした撮影方法はないものか考えてみた。
 あるね,ある,ある。
 そうだ,これでステレオ写真をつくってみよう。
 ステレオ写真を撮影するにはいろいろな方法がある。昔,ステレオ写真が流行した時代があったため,クラシックカメラ専門店に立ち寄れば,ステレオカメラを必ず見ることができる。今は見られないが,レンズの前にプリズムをつけてステレオ写真をつくるアダプターが,旭光学などから発売されたこともあった。いかなる方法であれ,「2つの同じ目」をもって撮影することが,ステレオ撮影なのだ。「レンズ付きフィルム」を2つ,ガムテープで貼り合わせたものを使ってステレオ撮影する人もある。これらの方法は,2つの「目」の距離が短いため,自然な立体感になる。2つの「目」をもっと離してやれば,立体感が極端に誇張されて,ステレオ写真ならではのおもしろい表現ができるはずだ。これは航空写真測量と同じ考えである。
 そこで,1つの三脚にカメラを2台とりつけるアダプターが市販されているので,これを入手したい。そして,同じ135mmレンズをつけたボディー2台をとりつけて撮影するのである。ただ,この場合はフィルムもそろえてやりたい。すべてステレオ撮影するときはいいが,一部だけをステレオ撮影にするときはすこし運用がむずかしい。どうせなら両方のフィルムを同時に現像に出したいからだ。

ついでにボディーも同じものを2台使う方がいいかな?だとすれば,Nikon FMかNikon F3がいい。どなたかご不要になって余っているものがあれば,「無料」でおゆずりくだされ(笑)。


← 前のページ もくじ 次のページ →