撮影日記


1997年04月21日(月) 天気:雨

咲いた〜,咲いた〜

この春もサクラの季節はほぼ終わりになった。サクラ,とくにソメイヨシノには,人工的な雰囲気が似合うと思う。おもに平和記念公園で狙ってきたが,天候に恵まれず不本意な結果に終わっている。来年は,近所の公園や川沿いの遊歩道などでも狙ってみたいが,どうなるか!?風景写真は,まず「足」だと思う。口先だけではなにも撮れない。実践あるのみ。

ところでいま,私が住んでいるアパートはベランダにゆとりがある。そこに並べられた植木鉢,プランター類もいつのまにか増えてしまっている。その結果,1年中なにかの花が楽しめる状態になりつつある。
 この時期の花として,そんな中で気に入っているものが3つあるので,簡単にそれらを紹介してみよう。

1つは,スズランである。数年前に叔母にもらった。スズランというと,北海道を代表する春の花。もっとも日本で園芸用にでまわっているものはヨーロッパ産のドイツスズランと呼ばれるものらしいから,うちのスズランもたぶんそれだろう。ものの本によると,2年に一度くらい,秋に植えかえるとよいと書かれていた。そのとき,地下茎の伸びる向きに広くあけて植えると成長しやすい,とあったのでそのように植えてみるのだが,なぜか思った向きには伸びてくれない。
 今年も花をつけているが,ここ数年,1つしか咲かない・・・・・
 スズランのもっとも南の自生地とされるところが,広島県内にある。そこでスズランの花が楽しめるのは6月ころらしい。

2つめは,アッツザクラ。「アッツ」というから,アリューシャン列島が原産かと思うと,そうではなく南アフリカが原産らしい。なぜ「アッツ」なのだろうか。
 小型の草であるが,そのわりには大きく濃いピンクの可憐な花をつける。山野草的な雰囲気もよい。
 ようやく芽が出てきたところである。今年はいくつ花をつけてくれるだろうか。

3つめは,クロユリである。北海道で球根を買ってきた。高山で見られるものと,北海道の低地に見られるものは種が異なる。高山に見られるものはミヤマクロユリ,北海道の低地に見られるものはエゾクロユリだそうだ。容易に栽培できるものは,エゾクロユリの方だから,うちにあるクロユリはだぶんそれだろう。
 2個植えたのだが,1つは昨年うまく球根が成長しなかったようだ。そのかわりもう1つの方は,順調で,つぼみが見えてきた。

ユリというものは,不思議なやつだ。鉢の中央に1球植えたはずなのに,なぜか鉢の隅っこから芽が出てくる。2つも3つも出てくることもある。ま,いいか。


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